オール電化 一人暮らしの電気代は高い?平均相場と2万円を超える原因・節約術

日本の賃貸アパートで、スマートフォンに表示された7月分の高額な電気代「¥28,500」を見て、驚いた表情で口を開けている若い日本人女性。

一人暮らしオール電化の物件に住む方にとって、電気代はもっとも気になる生活コストの一つではないでしょうか。ガス代が不要になる代わりに、「電気代が高くなるのでは?」「冬の暖房費が心配」という不安を抱える方も多いはずです。

オール電化の賃貸で一人暮らしをする場合、電気代は地域や季節、給湯設備の種類によって大きく変動します。北海道では冬場に月額2万円を超えるケースもある一方、関西や九州では比較的安く抑えられることも。また、同じオール電化でもエコキュートと電気温水器では給湯コストに約3〜4倍の差が出るため、一概に「いくら」とは言い切れません。

この記事では、一人暮らしのオール電化物件における電気代の相場を、地域別・季節別・ライフスタイル別に解説します。「オール電化の一人暮らしで電気代が高すぎる」と感じている方に向けて、原因の特定方法と具体的な節約術もお伝えしていきます。

目次

オール電化の一人暮らし 電気代の平均相場

一人暮らしでオール電化住宅を選ぶ方が増えていますが、「電気代がいくらかかるのか」は生活設計に直結する問題です。ここでは実際の相場データをもとに解説します。

季節別の電気代目安(春秋・夏・冬)

一人暮らしのオール電化住宅における電気代の目安は、季節によって大きく変動します。

季節電気代の目安
春・秋(4〜6月、10〜11月)約6,000〜9,000円
夏(7〜9月)約8,000〜12,000円
冬(12〜3月)約10,000〜20,000円

冬場の金額幅が大きいのは、地域による暖房需要の差が主な原因です。関西や九州なら冬でも1万円前後で収まることが多い一方、北海道・東北では2万円に達するケースも珍しくありません。

総務省の家計調査(2025年平均)によると、単身世帯の電気代は月平均7,337円、ガス代は2,999円です。ただしこれはガス併用世帯を含む全国平均であり、オール電化世帯はガス代がゼロになる代わりに電気代が高くなるため、この数字より高い金額が一般的です。

ライフスタイル別の電気代目安(日中不在・在宅勤務・学生)

同じオール電化でも、在宅時間や生活パターンによって電気代は大きく変わります。以下は一般的な目安です。

ライフスタイル月間使用量の目安電気代の目安
日中不在(会社員・夜型)150〜250kWh約6,000〜9,000円
在宅勤務(終日在宅)250〜400kWh約9,000〜15,000円
学生(授業で日中不在が多い)130〜200kWh約5,000〜8,000円

日中不在で夜間に電気使用が集中する方は、オール電化の時間帯別プランの恩恵を最も受けやすいパターンです。逆に在宅勤務で日中もエアコンやPCを使う方は、昼間の割高な電力単価の影響で30〜50%程度電気代が上がる傾向があります。

電気使用量(kWh)と料金の関係

オール電化の電気代を理解するには、**電気使用量(kWh)**の把握が重要です。

一人暮らしのオール電化住宅における月間使用量の目安:

  • 🏠 平均的な使用:約150〜250kWh
  • 💻 在宅時間が長い場合:約250〜350kWh
  • ❄️ 冬場の寒冷地:約300〜450kWh以上

電気料金は「基本料金電力量料金(使った分の従量課金)+燃料費調整額再エネ賦課金」で計算されます。オール電化向けプランの多くは時間帯別料金制を採用しており、深夜〜早朝の単価が昼間より大幅に安く設定されています。この仕組みを理解して使い方を工夫するだけで、同じ使用量でも月に数千円の差が出ます。

なお、2026年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金4.18円/kWh経済産業省が決定しました。月300kWh使用するオール電化世帯では月額約1,254円の負担となり、電気使用量が多い世帯ほど影響が大きくなります。

オール電化とガス併用 光熱費トータルで比較するとどっちが安い?

オール電化とガス併用では、光熱費の構成が根本的に異なります。

比較項目オール電化ガス併用
電気代高め(全エネルギーが電気)標準的
ガス代0円月2,000〜4,000円程度
光熱費合計の目安月8,000〜15,000円月9,000〜14,000円

関西電力が公表したオール電化の平均電気代(2020〜2021年、はぴeみる電会員データ)によると、一人暮らしのオール電化住宅の電気代は月平均約10,777円です。一方、家計調査の単身世帯データ(電気代+ガス代)は2025年平均で約10,336円となっており、一人暮らしではオール電化と一般住宅でトータルの光熱費に大きな差はないのが実情です。

ただし、このデータにはいくつかの注意点があります。関西電力のデータは燃料費調整額を含んでおらず、調査時期も異なるため、あくまで参考値です。生活スタイルや地域によって最適な選択は変わるため、光熱費の総額で比較することが重要です。

光熱費を含む生活費全体の目安については、一人暮らしの生活費は平均18.8万円|内訳・年代別シミュレーションと節約術で詳しく解説しています。

一人暮らしのオール電化 電気代は高い?金額別の判断基準

「自分の電気代は高いのか安いのか」を判断するには、金額別の目安を知っておくと便利です。

電気代9,000円前後は平均的な水準

月9,000円前後であれば、一人暮らしのオール電化としては平均的な水準です。

春・秋の穏やかな気候の時期であれば6,000〜8,000円に収まることも多く、夏場にエアコンを使い始めると9,000〜10,000円程度まで上がります。年間を通じた平均が9,000円台であれば、電力プランと生活習慣のバランスが取れている状態と考えてよいでしょう。

毎月の電気代に急な変動がなく安定している場合には、無理な節約よりも現状維持を基本にしてください。

電気代15,000円は冬場・寒冷地なら想定内

月15,000円は一見すると高く感じますが、冬場の北海道・東北・北陸では十分に想定される金額です。

「自分は使いすぎではないか」と不安に感じる場合は、家にいない・使ってないのに電気代が高い6つの原因を確認してみてください。不在時の待機電力や、契約プランのミスマッチが原因で電気代が膨らんでいるケースは少なくありません。

冬場以外の月でもコンスタントに15,000円を超えるようであれば、次のセクションで解説する「2万円を超える原因」を確認することをおすすめします。

電気代が2万円を超えたら見直すべきポイント

一人暮らしのオール電化で月の電気代が2万円を超える場合、何らかの原因がある可能性が高いです。

⚠️ まず確認すべき4つのポイント:

  • 電力プランがオール電化向けになっているか
  • 給湯設備がエコキュートか電気温水器か
  • 暖房にセラミックヒーターや電気ストーブを使っていないか
  • 断熱性の低い物件で冬場に暖房を長時間使っていないか

特に電気温水器の物件に住んでいる場合は、給湯だけで月5,000円前後かかるため、その他の電力消費と合わせて2万円に達しやすくなります。また、オール電化専用プランに加入していないケースも意外と多く、プランを切り替えるだけで月に数千円下がることもあります。

地域別のオール電化 電気代相場

オール電化の電気代は地域によって大きく異なります。これは気候条件・電力会社の料金体系・住宅の断熱性能が影響しています。

北海道の一人暮らしオール電化電気代

北海道は日本で最も寒冷な地域であり、オール電化の電気代にも大きく影響します。

時期電気代の目安
夏(6〜9月)約7,000〜9,000円
冬(12〜2月)約15,000〜25,000円
年間平均約10,000〜15,000円

冬場の電気代が突出する原因は暖房需要の高さです。12〜2月は月20,000円を超えるケースも珍しくなく、物件の断熱性能が電気代に直結します。新築の高気密・高断熱物件と築年数の古い物件では、同じ広さでも月に5,000円以上の差が出ることがあります。

北海道電力の「eタイム3プラス」では、夜間(22時〜翌8時)の電気代が割安になりますが、厳冬期には昼間の暖房使用も避けられないため、時間帯を意識した電気使用の管理が節約の鍵です。

東北地方の一人暮らしオール電化電気代

東北地方は冬場の寒さが厳しく、暖房費用が北海道に次いで高額になりやすい地域です。

一人暮らしの平均電気代は月9,000〜14,000円程度で、特に日本海側では冬季に15,000円以上になることもあります。東北電力の現行オール電化向けプラン「よりそう+ナイト&ホリデー」は、平日夜間(22時〜翌8時)と休日終日の料金が割安に設定されており、夜間にエコキュートの沸き上げや洗濯を集中させることで効果的に節約できます。

東京・関東圏の一人暮らしオール電化電気代

首都圏は比較的温暖な気候ながら、夏季の冷房需要と冬季の暖房需要の両方がある地域です。

年間を通じた平均電気代は月8,000〜12,000円程度で、季節変動は北海道ほど極端ではありません。東京電力エリアでは「スマートライフS/L」が主なオール電化向けプランで、深夜1時〜6時の5時間が割安に設定されています。

関東圏は電力自由化による新電力会社の選択肢が豊富なため、複数社の料金プランを比較検討することでより経済的な選択ができます。東京の一人暮らしでは部屋が比較的小さめであることが多く、冷暖房効率が良いため電気代の総額は抑えられる傾向にあります。

関西エリアの一人暮らしオール電化電気代

関西エリアは独自の料金体系を持ち、他地域とは異なる特徴があります。

一人暮らしの平均電気代は月7,000〜10,000円程度で、全国的に見ても比較的安い水準です。関西電力のオール電化向けプラン「はぴeタイムR」では、ナイトタイム(23時〜翌7時)の電力量料金が割安に設定されています。

関西エリアでは夏場の電気代上昇は東京とほぼ同等ですが、冬場は東京より若干低めの傾向があります。タイマー機能付きの家電を活用し、割安な時間帯に電気使用をシフトさせることで効果的な節約が可能です。

中部・北陸・九州の一人暮らしオール電化電気代

その他の地域にも、それぞれの気候条件に応じた特徴があります。

地域電気代の目安(月平均)特徴
中部約7,000〜12,000円夏暑く冬寒い内陸気候で季節変動が大きい
北陸約8,000〜13,000円冬の降雪と湿度で暖房・除湿コストが高め
九州約6,000〜9,000円温暖な気候で冬の暖房費が比較的抑えられる

どの地域でも共通しているのは、建物の断熱性能ライフスタイルに合った電気料金プランの選択が電気代に大きく影響するという点です。自分の生活パターンに最適な料金プランを選ぶことで、地域差を超えた節約が可能になります。

冬と夏で変わるオール電化の電気代と季節別の対策

オール電化住宅では季節によって電気代が大きく変動します。特に冬場と夏場は電気使用量が増加するため、季節ごとの対策が重要です。

冬場の電気代が高くなる原因と暖房費を抑える工夫

冬場は年間を通して最も電気代が高くなる季節です。一人暮らしのオール電化住宅では、冬場(12〜2月)の電気代が夏場に比べて30〜50%増加することも少なくありません。

❄️ 冬の電気代が高くなる主な要因:

  • 暖房器具の長時間使用
  • 給湯設備(エコキュート等)の稼働増加
  • 在宅時間の増加による照明・家電の使用時間延長

エアコン暖房は電気ヒーターに比べて約3分の1の電力で同等の暖房効果が得られるため、最も効率的な暖房手段です。賃貸マンション・アパートで使える暖房器具|エアコン以外のおすすめと選び方では、賃貸でも使える暖房器具を詳しく比較しています。

🔧 効果的な暖房費節約術:

  • エアコンの設定温度を20℃前後に(1℃下げるごとに約10%の節電効果)
  • 電気毛布や湯たんぽで「体を直接温める」方式を併用
  • 窓に断熱シート、ドア下に隙間テープを設置
  • 使用する部屋を一つに集中させる

アパート・ワンルームの寒さ対策|賃貸でできる効果的な防寒方法も参考になります。

北海道・東北の冬季電気代対策

寒冷地である北海道や東北では、冬の電気代対策が特に重要です。これらの地域では冬場の電気代が標準的な地域の1.5〜2倍になることもあります。

🏔️ 寒冷地での効果的な対策:

  • 窓に断熱シートや厚手のカーテンを取り付ける
  • 蓄熱暖房器を活用し、夜間の安い電力で蓄熱する
  • 電力会社の夜間割引プランを最大限に活用する
  • 使用する部屋のみを暖房する「部分暖房」を徹底する

北海道や東北では、物件の断熱性能が電気代に直結します。引越し先を探す段階で窓の種類(二重サッシか否か)断熱等級を確認しておくことが、長期的な光熱費削減に繋がります。

夏場の電気代とエアコン節約術

夏場(7〜9月)は冬場に比べると電気代の上昇は緩やかで、一人暮らしのオール電化住宅では月7,000〜12,000円程度が目安です。

エアコンの設定温度は28℃前後が推奨されており、25℃設定と比較すると消費電力に約25〜30%の差が生じます。月単位では1,000円以上の違いになることも。

🌞 夏の電気代節約ポイント:

  • エアコンのフィルター清掃を2週間に1回(効率アップ)
  • 扇風機・サーキュレーターとの併用で体感温度を下げる
  • 遮光カーテンやブラインドで日中の太陽光を遮断
  • 1時間以上不在の場合はエアコンをオフにする

電力会社別オール電化プラン比較【主要7社】

オール電化向けの電気料金プランは電力会社ごとに特徴が異なります。一人暮らしの場合、どのプランを選ぶかで月々の電気代が数千円変わることもあります。

東京電力「スマートライフS/L」

東京電力エリアでオール電化住宅に住む方は、「スマートライフS」(契約10〜60A)または「スマートライフL」(契約6kVA以上)が基本の選択肢です。

項目内容
夜間割安時間帯午前1時〜午前6時(5時間)
夜間単価27.86円/kWh
昼間単価(6時〜翌1時)35.76円/kWh
加入条件1kVA以上の夜間蓄熱式機器を使用していること

⚠️ 旧プランの「スマートライフプラン」(スマート契約)は現在新規受付を停止しています。スマートライフS/Lは引き続き新規加入可能です。

深夜1時〜6時の5時間にエコキュートの沸き上げや洗濯を集中させることが節約の基本です。関東圏は新電力の選択肢も豊富なため、一人暮らしの電気乗り換えガイド 賃貸でもできる手続きと電力会社の選び方も参考にしてください。

関西電力「はぴeタイムR」

関西電力エリアのオール電化向け主力プランです。1日を3つの時間帯に分けた料金設定が特徴です。

時間帯時間特徴
ナイトタイム23時〜翌7時最も割安
リビングタイム7〜10時、17〜23時中間的な単価
デイタイム10〜17時(夏季はさらに割高)最も割高

加入条件はエコキュート等の夜間蓄熱式機器を使用していること。関西エリアでの一人暮らしオール電化は月平均6,000〜9,000円が一般的です。

北海道電力「eタイム3プラス」

北海道電力の現行オール電化向け主力プランです。1日を夜間・朝晩・午後の3つの時間帯に分けた料金設計になっています。

時間帯時間特徴
夜間22時〜翌8時最も割安(10時間)
朝晩8〜13時、18〜22時中間的な単価
午後13〜18時最も割高

加入にはヒートポンプ式給湯機(エコキュート等)またはヒートポンプ式暖房機の使用が条件です。暖房融雪割引もあり、ヒートポンプ式暖房機の利用で割引が適用されます。

⚠️ 旧プランの「ドリーム8」「ドリーム8エコ」はいずれも新規受付を終了しています。すでに契約中の方はそのまま利用できますが、引越しの際は再契約できません。

東北電力「よりそう+ナイト&ホリデー」

東北電力エリアの現行オール電化向けプランです。

時間帯特徴
平日夜間(22時〜翌8時)割安
休日終日割安
平日昼間(8〜22時)割高

⚠️ 旧プラン「よりそう+ナイトS」は2023年3月末で新規受付終了済みです。引越しなどで新規契約が必要な場合はこのプランか「よりそう+スマートタイム」を選択します。

中部電力ミライズ「スマートライフプラン」

中部電力ミライズのオール電化向け主力プランで、新規加入可能です。3つのタイプからライフスタイルに合わせて選べます。

タイプナイトタイム
レギュラー22時〜翌8時
朝とく23時〜翌9時
夜とく21時〜翌7時

ナイトタイムの単価は16.52円/kWhと、主要電力会社の中でも低い水準です。名古屋など都市部での一人暮らし平均は月6,500〜8,500円程度です。

北陸電力「くつろぎナイト12」

正式名称は「季節別時間帯別電灯[夜間12時間型]」で、新規加入可能です。

時間帯時間単価
夜間20時〜翌8時(12時間)26.98円/kWh
平日昼間8〜20時39.87円/kWh
休日昼間(ウィークエンド)8〜20時33.80円/kWh

加入条件はエコキュート等のヒートポンプ式給湯器を使用していること。夜間時間が12時間と長いのが特徴で、夜型の一人暮らしには有利なプランです。富山や石川県での一人暮らしオール電化は月7,000〜9,000円が目安です。

九州電力「電化でナイト・セレクト」

九州電力エリアのオール電化向け主力プランで、新規加入可能です。

セレクト夜間時間帯
セレクト2121時〜翌7時
セレクト2222時〜翌8時
セレクト2323時〜翌9時

3パターンから自分の生活リズムに合った夜間時間帯を選べるのが特徴です。温暖な気候で冬の暖房費が抑えられるため、福岡などでの一人暮らし平均は月6,000〜8,000円と全国でも低い水準です。

オール電化で電気代が高くなる原因

一人暮らしでオール電化を選んだのに思いのほか電気代が高い場合、いくつかの典型的な原因が考えられます。

電力プランがオール電化向けになっていない

もっとも見落としやすい原因が、電力プランのミスマッチです。

オール電化物件に住んでいても、契約プランが一般向けの従量電灯プランのままでは、夜間割引の恩恵を受けられません。特に引越し直後に電力会社の手続きを後回しにしたまま、初期設定のプランで使い続けているケースがあります。

自分の契約プランを確認するには、電力会社のマイページまたは検針票を確認してください。プランを切り替えるだけで月に2,000〜5,000円程度安くなる可能性があります。

給湯設備(エコキュート・電気温水器)の違いと電気代

オール電化の電気代を左右する最大の要素が給湯設備の種類です。

項目エコキュート電気温水器
仕組みヒートポンプで空気の熱を利用電気ヒーターで直接加熱
給湯の消費電力少ない(電気温水器の約1/3〜1/4)多い(エコキュートの約3〜4倍)
月々の給湯コスト目安約1,500〜2,500円約5,000〜6,000円

パナソニックの公表データによると、電気温水器の年間ランニングコストはエコキュートの約3〜4倍です。一人暮らし賃貸では、築年数の古い物件で電気温水器がそのまま使われているケースが多く、これが「オール電化なのに電気代が高い」と感じる大きな原因になっています。

物件探しの際には、給湯設備がエコキュートか電気温水器かを必ず確認しましょう。もし現在の物件が電気温水器であれば、設備交換は大家さんの判断になりますが、「電気代が高い」と相談することで対応してもらえることもあります。

IHクッキングヒーターの使い方で差が出る

IHクッキングヒーターは消費電力が1口あたり約1.0〜1.4kWと大きく、使い方によって電気代に差が出ます。

🍳 IHの電気代を抑えるコツ:

  • 鍋底とヒーターのサイズを合わせる(最大20%の省エネ効果)
  • 最大火力の使用時間を最小限にする
  • 蓋をして調理時間を短縮する
  • 余熱を活用し、調理終了前に電源をオフにする

断熱性の低い住宅と再エネ賦課金の影響

物件の断熱性能は電気代に直結します。窓がシングルガラスの古い物件では、暖房効率が悪く電気代が高騰しやすくなります。賃貸でも断熱シートや厚手のカーテンで対策できるため、冬場は特に窓周りの断熱を意識しましょう。

また、前述のとおり再エネ賦課金は2026年度に4.18円/kWhと過去最高水準です。月400kWh使用するオール電化世帯では月額約1,672円の負担となり、電気使用量の多い冬場ほど影響が大きくなります。

一人暮らしオール電化の電気代節約術

適切な知識と工夫で効果的に電気代を節約することができます。一人暮らしならではのフレキシブルな生活スタイルを活かした方法を紹介します。

時間帯別料金プランを最大限に活用する

オール電化住宅の節約の基本は、時間帯別料金プランの活用です。多くの電力会社で深夜〜早朝の電気料金が昼間の半額以下に設定されています。

⏰ 深夜の割引時間帯を活用するポイント:

  • 洗濯機・食洗機はタイマーで深夜に動作させる
  • エコキュートの沸き上げを必ず深夜時間帯に設定する
  • スマートフォンやノートPCの充電も深夜に行う
  • 入浴時間を深夜割引の直前にすると追い焚きコストも安くなる

一人暮らしの場合、帰宅後から就寝までの夜間に電気使用が集中する生活パターンが多いため、深夜割引の恩恵を受けやすいのが大きな利点です。

エコキュートの設定を一人暮らし用に最適化する

エコキュートは設定次第で大きく節約できます。一人暮らしではお湯の使用量が少ないため、初期設定のまま使い続けると無駄な電力消費が発生しやすくなります。

🔧 一人暮らし向けのエコキュート設定:

  • 沸き上げ量を「少なめ」に設定
  • 給湯温度は40℃前後に(高温設定は電力消費増)
  • 湯切れ防止機能は基本的にオフ(昼間の高い電力で追加給湯してしまうため)
  • 季節に応じて設定を変更(夏場は温度を下げる)

特に湯切れ防止機能がオンのままだと、昼間の割高な電力単価で自動的に追加給湯してしまいます。一人暮らしであれば湯切れする可能性は低いため、この機能をオフにするだけで節約効果があります。

賃貸でもできる断熱対策と待機電力カット

賃貸物件でも工夫次第で節約は可能です。

🏠 賃貸物件での節約術:

  • 断熱カーテンや断熱シートを窓に貼って熱の出入りを抑える
  • 小型の加湿器を活用して体感温度を上げる
  • スイッチ付きタップで待機電力をカット
  • 冬場は使用する部屋を一つに集中させる

待機電力だけでも月に500〜1,000円程度の電気代がかかっているケースがあります。使わない家電はコンセントから抜くか、スイッチ付きタップを活用しましょう。

電気代を見える化して無駄を把握する

最も効果的なのは、自分の電気使用パターンを把握することです。

多くの電力会社が公式アプリやWebサイトで電力使用量をリアルタイムで確認できるサービスを提供しています。東京電力の「くらしTEPCO web」、関西電力の「はぴeみる電」、北海道電力の「ほくでんエネモール」など、無料で利用できます。

📊 見える化のポイント:

  • 週に1回は電気使用量をチェックする習慣をつける
  • 前月や前年同月と比較して急増していないか確認する
  • どの時間帯に電力消費が集中しているかを把握する

一人暮らしのオール電化での適正な月間電気代の目安は6,000〜15,000円(季節や地域による)です。この範囲を大幅に超えている場合は、上記の対策を一つずつ確認してみてください。

まとめ

一人暮らしのオール電化住宅における電気代は、地域・季節・ライフスタイル・給湯設備の種類によって大きく変わります。年間を通じた平均は月8,000〜12,000円程度が目安ですが、北海道など寒冷地の冬場は2万円を超えることもあります。

電気代を適切に管理するための最も重要なポイントは、オール電化専用の時間帯別料金プランに加入し、深夜の割安な時間帯にエコキュートの沸き上げや洗濯を集中させることです。これだけでも月に数千円の差が出ます。

電気代が想定より高いと感じた場合は、まず契約プランの確認給湯設備の種類の確認を行ってください。電気温水器の物件は給湯コストだけで月に3,000〜4,000円の差が出るため、物件選びの段階でエコキュートかどうかを確認することが長期的な節約に繋がります。

季節に応じた断熱対策とエコキュートの設定最適化を組み合わせれば、快適さを保ちながら電気代を適正な範囲にコントロールすることは十分に可能です。

よくある質問と回答

オール電化の一人暮らしで電気代が急に高くなった原因は?

季節の変化による暖房・冷房の使用増加、電気料金の改定、家電の不具合による消費電力の増加が主な原因です。まずは検針票やアプリで使用量が前月・前年同月と比較して急増していないか確認してください。

オール電化は本当にお得?メリットとデメリットは?

メリットはガス代不要・支払い一本化・火災リスク低減・IHの掃除のしやすさです。デメリットは冬場の電気代高騰・停電時の全設備停止・日中の電力単価が割高な点です。一人暮らしでは光熱費トータルでガス併用と大きな差はなく、生活スタイルによって有利不利が変わります。

学生の一人暮らしにオール電化は向いている?

日中は大学で不在、料理頻度も低い学生はオール電化の夜間割引の恩恵を受けやすく、比較的向いています。安全面(火を使わない)のメリットも大きいです。ただし、電気代の季節変動を考慮して余裕のある予算計画を立てることが重要です。

オール電化の電気代を抑えるならどの電力会社がおすすめ?

大手電力会社のオール電化専用プランが基本です。どの会社がお得かは夜間時間帯の長さ・単価・生活パターンによって異なります。各社のWebサイトで料金シミュレーションができるので、実際の使用量データをもとに複数社を比較するのが確実です。

参考サイト・出典


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