一人暮らしの洗濯機サイズ・寸法ガイド|「置けない」を防ぐ防水パンの測り方と確認手順

ネットで見つけた洗濯機を「これでいいか」とポチった結果、届いた当日に防水パンに入らないことが判明する——一人暮らしの洗濯機購入で、実はこれがいちばん多い失敗だ。防水パンのサイズ、搬入経路の幅、蛇口の高さ。確認すべき寸法は3つしかないのに、どこを・どうやって測ればいいのかが分かりにくいために、多くの人が「たぶん大丈夫だろう」で済ませてしまう。

この記事では、一人暮らし向け賃貸の防水パン規格や縦型5〜7kgのメーカー別本体寸法の一覧表、内見時に使えるチェックリスト、さらにサイズが合わなかった場合の具体的な対処法(かさ上げ台・壁ピタ水栓など)までを網羅した。読み終えれば、自分の部屋に置ける洗濯機のサイズが数値で判断できるようになる。結論を先に言えば、確認の順番は「防水パンの有効内寸 → 搬入経路 → 蛇口の高さ」。この3ステップを押さえるだけで、購入後の「置けない」は防げる。

目次

洗濯機のサイズ選びでよくある失敗パターン

洗濯機のサイズに関するトラブルは、購入後に発覚するケースがほとんどだ。よくある失敗パターンを事前に知っておけば、測定漏れを防げる。

防水パンに収まるのに搬入経路で入らない

洗濯機の本体サイズと設置スペースだけ確認して安心し、玄関ドア・廊下・階段・エレベーターの幅を測り忘れるパターン。一人暮らし向けの賃貸は共用部分が狭いことが多く、搬入経路のどこか1箇所でも通れなければ設置できない。

搬入に必要な幅の目安は洗濯機本体の最短辺+10cm以上。ドアノブや手すりが出っ張っている場合はその分も差し引く必要がある。

蛇口の高さが足りずフタが開かない

築年数の古いアパートで多い失敗。給水栓(蛇口)の位置が低く、洗濯機の上部や背面と干渉してしまうケースだ。

縦型洗濯機はフタを上に開くため、蛇口の位置が洗濯機本体の高さ+10cm以上にないとフタの開閉に支障が出る。防水パンのサイズだけ確認して蛇口の高さを見落とすと、設置はできても使えない状態になる。

扉の開閉スペースを考慮していなかった

ドラム式洗濯機の場合、扉は前方に開く。設置場所の前方に40〜50cm以上のスペースがないと、扉が壁やドアに当たって開けられない。

また、ドラム式には右開き・左開きの2タイプがある。設置場所の壁の位置や動線に合わせて選ばないと、洗濯物の出し入れが非常に不便になる。


洗濯機を買う前に測るべき3つの寸法

洗濯機の設置で確認すべき寸法は、大きく分けて防水パン・搬入経路・給水栓の3箇所。それぞれの測り方を具体的に説明する。

防水パンのサイズ(外寸・内寸)の測り方

防水パンとは、洗濯機の下に設置する受け皿のこと。水漏れの防止や振動の軽減といった役割がある。

防水パンのサイズを測るときは、外寸と有効内寸の両方を確認する。

測る箇所測り方用途
外寸(幅×奥行)防水パンの外枠の端から端まで設置場所に収まるか確認
有効内寸排水口や突起を除いた、洗濯機の脚を水平に置ける範囲の幅洗濯機の脚部が収まるか確認
枠の高さ・かさ上げ部分の高さ防水パンの四隅の突起部分の高さ洗濯機の脚の形状と合うか確認

⚠️ 注意点: 外寸が同じでも、防水パンの型(フラット型・かさ上げ型など)によって有効内寸は変わる。外寸だけで判断せず、必ず有効内寸を測ること。

搬入経路(玄関・廊下・エレベーター)の幅と高さ

洗濯機を部屋に運び入れるまでに通る経路すべてを測定する。

📏 測定が必要な場所:

  • 建物のエントランス
  • エレベーター(内部の幅・奥行・高さ)
  • 階段(幅と天井高)
  • 玄関ドア(ドアを開けた状態の有効幅)
  • 廊下・室内ドア
  • 設置場所の入口

それぞれの箇所で洗濯機本体の最短辺+10cm以上の幅が確保できるかを確認する。ドアノブ、手すり、消火器など通路に出っ張っているものがあれば、その分を差し引いて計算すること。

エレベーターがない物件で階段を使う場合は、踊り場での方向転換ができるかどうかも重要なチェックポイントだ。

給水栓(蛇口)の高さと排水口の位置

給水栓は、床面から蛇口の中心までの高さを測る。

🔧 確認すべき3点:

  • 蛇口の高さ:洗濯機本体の高さ+10cm以上の位置にあるか
  • 排水口の位置:防水パン内の排水口が洗濯機の下に隠れないか(隠れる場合は排水ホースの取り回しに工夫が必要)
  • 蛇口の向き・形状:洗濯機用の給水ホースが接続できる形状か

築年数の長い物件では蛇口の位置が低いことがあり、縦型・ドラム式を問わず設置の制約になりやすい。

内見時の洗濯機置き場チェックリスト

これから引越しを予定している場合、内見時に洗濯機まわりの寸法を測っておくと、入居後に慌てずに済む。

📋 内見時に持っていくもの:

  • メジャー(3m以上推奨)
  • スマートフォン(写真記録用)
  • メモ用紙またはメモアプリ

📋 内見時に測る・確認する項目:

  • 防水パンの外寸(幅×奥行)
  • 防水パンの有効内寸
  • 防水パンの型(フラット型かかさ上げ型か)
  • 蛇口の高さ(床面から蛇口中心まで)
  • 排水口の位置(左・右・後ろ・真下のどれか)
  • 玄関ドアの有効幅
  • 廊下や設置場所入口の幅
  • 設置場所上部の天井高やラック・棚の有無

測定値はメモだけでなく、防水パンまわりの写真を撮っておくと、後日洗濯機を選ぶときに型の識別がしやすい。


一人暮らし向け賃貸の防水パンサイズはどれくらい?

防水パンのサイズを知ることで、設置できる洗濯機の上限が見えてくる。

防水パンの種類(フラット型・四隅かさ上げ型・枠あり型)と有効内寸の違い

防水パンは大きく3つのタイプに分かれる。型によって洗濯機を置ける有効スペースが異なるため、外寸が同じでも設置可能な洗濯機のサイズが変わる点に注意が必要だ。

タイプ特徴メリットデメリット
フラット型大きな凹凸がなく平らな形状安価で設置が簡単洗濯機との隙間がなく掃除しにくい
四隅かさ上げ型四隅に脚を乗せる突起がある排水ホースの取り回しがしやすい突起の位置と洗濯機の脚位置が合うか確認が必要
枠あり+かさ上げ型四隅かさ上げに加え、周囲に高い枠がある洗濯機下のスペースが広く掃除しやすい枠の分だけ有効内寸が小さくなる

たとえば外寸640×640mmの防水パンでも、枠の幅や突起の配置によって有効内寸は590mm程度になる場合がある。洗濯機の脚外幅がこの有効内寸に収まるかどうかが設置可否の分かれ目だ。

防水パンの標準規格3種類と一人暮らし物件の傾向

防水パンの標準的なサイズは以下の3種類。

規格(外寸)特徴
640×640mm最も一般的なサイズ。一人暮らし向けマンション・アパートの多くで採用されている
740×640mmやや幅広のタイプ。ファミリー向け物件に多い
800×640mm大型洗濯機対応。ドラム式を前提とした物件に多い

一人暮らし向けの賃貸物件では640×640mmの正方形タイプが設置されていることが圧倒的に多い。この場合、容量7kg以下の縦型洗濯機であればほぼ設置可能だが、ドラム式は機種によっては収まらないことがある。

ただし、築年数の古いアパートでは640×640mmより小さい防水パンが設置されていたり、後付けで設置されたために設置スペース自体が狭かったりするケースもある。物件ごとの実測が欠かせない。

防水パンがない物件・屋外設置の場合

物件によっては防水パンが設置されていないケースがある。この場合は床に直置きするか、別途防水パンを購入して設置することになる。

防水パンがない場合の確認ポイント:

  • 💧 排水口の有無と位置:洗濯機の排水ホースを接続できる排水口があるか
  • 📐 設置スペースの床面寸法:洗濯機本体+左右・背面に数cmの余裕があるか
  • 🚰 給水栓と排水口の距離:洗濯機の排水ホース・給水ホースが届く範囲か

屋外やベランダに洗濯機置き場がある物件は、雨風や直射日光による劣化が進みやすい。洗濯機カバーの使用を前提に考え、排水口の凍結リスクがある寒冷地では屋内設置の物件を優先するのが現実的だ。


一人暮らし向け洗濯機の寸法目安|容量別に比較

設置スペースの測定ができたら、次は自分の部屋に置ける洗濯機の寸法を把握する。

縦型5〜7kgの本体寸法の目安【メーカー別一覧表】

一人暮らし向けの縦型洗濯機は容量5〜7kgが標準。1人あたりの1日の洗濯物量は約1.5kgとされており、2〜3日分をまとめて洗うなら5〜6kg、毛布やシーツも自宅で洗いたいなら7kgが目安になる。

以下は主要メーカーの一人暮らし向けモデルの本体寸法の参考値だ。

スクロールできます
メーカー容量幅(約)奥行(約)高さ(約)
パナソニック5kg520mm535mm880mm
パナソニック7kg520mm535mm920mm
日立5kg505mm535mm890mm
東芝5kg515mm535mm905mm
AQUA5kg525mm500mm890mm
アイリスオーヤマ6kg500mm535mm845mm

※数値は各メーカーの公表スペックに基づく参考値。モデルによって異なるため、購入前に必ず商品ページで正確な寸法を確認すること。排水ホースを含む総外形寸法は上記より大きくなる場合がある。

ポイントは、**容量5kgでも7kgでも本体幅はほぼ同じ(約500〜530mm)**という点。幅の違いで設置可否が変わることは少なく、差が出るのは主に高さと奥行だ。640×640mmの防水パンであれば、7kgまでの縦型はほとんどのモデルが設置可能と考えてよい。

一人暮らしに必要な家電の全体像については、一人暮らしに必要な家電の選び方(ジェネリック家電の活用法)も参考にしてほしい。

ドラム式洗濯乾燥機の本体寸法の目安

ドラム式洗濯乾燥機は、縦型に比べて本体の幅と奥行がひと回り大きい。一人暮らし向けのコンパクトモデルでも幅は約595mm前後、奥行は600mm以上になる。

項目一般的な範囲
約595〜640mm
奥行約600〜720mm
高さ約1,000〜1,060mm

ドラム式の本体幅は容量が7kgでも12kgでもほとんど変わらず、約600mm前後に集中している。640×640mmの防水パンでも脚が収まるモデルは存在するが、奥行や高さの制約で設置できないケースが多い。

一人暮らしの賃貸でドラム式を検討している場合は、防水パンの内寸だけでなく、搬入経路の幅、蛇口の高さ、扉の開閉スペースを特に入念に確認する必要がある。ドラム式の設置条件については一人暮らし向けドラム式洗濯乾燥機の設置条件とメリットで詳しく解説している。

容量と本体サイズは比例しない?選ぶときの注意点

洗濯機選びでありがちな誤解が「容量が小さければ本体も小さい」という思い込みだ。

実際には、縦型洗濯機の場合、5kgモデルと7kgモデルで本体幅はほぼ同じ(約520mm前後)。高さの差も数cm程度にとどまる。設置スペースの制約から「5kgしか入らない」と判断する前に、7kgモデルの寸法も確認してみる価値がある。

逆に注意すべきなのは奥行と排水ホースを含む総外形寸法だ。カタログの「本体寸法」には排水ホースの出っ張りが含まれていないことがあり、実際の設置に必要なスペースは数cm大きくなる。購入前には「本体寸法」と「総外形寸法(排水ホース含む)」の両方を確認しよう。


洗濯機のサイズが合わないときの対処法

測定の結果、洗濯機のサイズが設置スペースに合わないことが判明しても、すぐに諦める必要はない。状況に応じた対処法がある。

かさ上げ台・洗濯機置き台で対応できるケース

**かさ上げ台(洗濯機置き台)**は、洗濯機の下に設置して高さを上げるためのアイテムだ。以下のようなケースで有効に機能する。

  • 🔧 排水口が洗濯機の真下にあり、排水ホースが取り回せない場合
  • 🔧 防水パンの四隅の突起と洗濯機の脚の位置が合わない場合
  • 🔧 洗濯機の下にスペースを作り、掃除をしやすくしたい場合

ただし、かさ上げ台を使うと洗濯機全体の高さが上がる点に注意。蛇口の高さに対して余裕がなくなり、フタや給水ホースが干渉する可能性がある。かさ上げ後の総高さと蛇口の位置を必ず計算してから導入すること。

蛇口の高さが足りないときの対処法(壁ピタ水栓など)

蛇口の位置が低く洗濯機と干渉する場合、壁ピタ水栓(パナソニック CB-L6など)への交換で解決できることがある。

壁ピタ水栓は、既存の蛇口を取り外し、給水口の位置を壁沿いに上方へずらすためのパーツだ。壁からの出っ張りも小さくなるため、洗濯機背面との干渉を避けやすい。

💰 費用の目安:

  • 壁ピタ水栓本体:約6,000〜9,000円
  • 業者に取り付けを依頼する場合の工賃:約6,000〜9,000円
  • トータル:約12,000〜18,000円

DIYでの取り付けも可能だが、元栓の操作やシールテープの巻き方を誤ると水漏れの原因になる。賃貸の場合は管理会社や大家への事前確認が必要であり、退去時の原状回復も考慮して判断しよう。

防水パンからはみ出す場合のリスクと判断基準

「少しくらいはみ出しても大丈夫だろう」と考えて設置すると、以下のリスクがある。

  • ⚠️ 振動による転倒・移動:脚が防水パンに安定して乗っていないと、脱水時の振動で洗濯機が動く可能性がある
  • ⚠️ 水漏れ被害の拡大:防水パンの枠を超えた水漏れは直接床に流れ、賃貸では階下への被害につながる
  • ⚠️ 賃貸の原状回復費用:床への水濡れや損傷は退去時の費用負担に直結する

基本的に、洗濯機の脚がすべて防水パンの内側に収まっていることが設置の大前提だ。はみ出す場合は、より小さい本体サイズの洗濯機を選び直すか、管理会社に相談して防水パンの交換が可能かどうか確認するのが現実的な対応になる。

サイズ違いで返品はできる?購入前の確認ポイント

洗濯機は大型家電のため、サイズが合わなかった場合の返品対応は店舗・メーカーによって大きく異なる

購入前に確認しておくべきポイント:

  • 設置ができなかった場合の返品・交換ポリシー
  • 搬入・設置サービスの有無と対応範囲
  • 搬入不可の場合の引き上げ費用の負担

家電量販店で購入する場合、搬入時に設置不可と判明すれば持ち帰りになるのが一般的だが、返品手数料や再配送料が発生するケースもある。ネット通販で購入する場合は特に注意が必要で、寸法確認は完全に自己責任になることが多い。

最も確実なのは、購入前に設置場所の寸法データ(防水パンの写真を含む)を販売店に共有し、設置可否の確認を取ることだ。

まとめ

一人暮らしの洗濯機選びで最も重要なのは、容量やブランドの前に「自分の部屋に置けるかどうか」を寸法で確認すること。確認すべきは防水パンの内寸、搬入経路の幅、蛇口の高さの3点だ。

一人暮らし向けの縦型洗濯機(5〜7kg)は本体幅が約500〜530mm程度で、640×640mmの標準的な防水パンであればほぼ設置できる。一方、ドラム式は本体が大きいため、設置スペースだけでなく搬入経路や蛇口高さまで入念に確認する必要がある。

サイズが合わない場合でも、かさ上げ台や壁ピタ水栓で解決できるケースはある。ただし、防水パンからのはみ出し設置はリスクが高いため避けるべきだ。購入前に寸法データを販売店に共有し、設置可否の確認を取るのが最も確実な方法といえる。

よくある質問

一人暮らしの洗濯機の平均的なサイズは?

容量5〜7kgの縦型が一般的。本体寸法は幅約500〜530mm、奥行約500〜570mm、高さ約840〜980mm程度が目安。

賃貸アパートの洗濯機置き場の寸法はどうやって確認する?

防水パンの外寸と有効内寸、蛇口の高さ、排水口の位置をメジャーで実測する。内見時にまとめて測定し、写真も撮っておくと確実。

防水パンの内寸が足りない場合はどうすればいい?

より本体サイズの小さい洗濯機を選び直すか、管理会社に防水パンの交換が可能か相談する。防水パンからのはみ出し設置は水漏れや転倒のリスクがある。

洗濯機を設置するとき壁から何センチ離せばいい?

左右と背面にそれぞれ数cm(メーカー推奨値は機種により異なるが、2〜5cm程度)の隙間を確保する。壁に密着させると振動・騒音が増幅される。

ドラム式洗濯機は一人暮らしの防水パンに置ける?

640×640mmの防水パンに収まるコンパクトモデルも存在するが、奥行・搬入経路・蛇口高さの制約で設置できないケースが多い。事前の寸法確認が必須。

【参考情報】

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