事故物件の調べ方と見分け方|大島てるの使い方から隠蔽手法・法的対処まで

不動産屋で「事故物件マップ」を見て驚愕する女性 日本の不動産会社で、多数の事故物件が赤い炎でプロットされたスマホの地図を見て、口を覆って驚愕する日本人女性

相場より異常に安い物件を見て 「この物件、事故物件じゃないよね?」 と不安を感じたことはありませんか?違和感を持ちながらも確証が得られず、悩んだ経験をお持ちの方も多いでしょう。

不動産業界には事故物件の情報を巧妙に隠蔽する手法が存在し、2021年の国交省ガイドライン制定や2020年の民法改正でルールは整備されても、完全には防げていないのが現状です。

この記事では、日本最大級の事故物件情報サイト「大島てる」の効果的な使い方から、大島てる以外の調べ方、不動産会社による隠蔽手法の見抜き方、さらには契約不適合責任などの法的知識まで、事故物件の見分け方と調べ方を網羅的に解説します。

複数の確認方法と法的知識を組み合わせることで、事故物件は回避できます。

編集:主婦の友インフォス情報社
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目次

事故物件とは?定義と心理的瑕疵の基本

事故物件とは、一般的に過去に人の死が発生した不動産を指します。ただし法律上「事故物件」という正式な用語は存在せず、不動産取引では**「心理的瑕疵(かし)のある物件」**という表現が使われます。

ここで重要なのは、心理的瑕疵=人の死とは限らないという点です。不動産における瑕疵には以下の4種類があり、「告知事項あり」と記載された物件が必ずしも事故物件であるとは限りません。

瑕疵の種類内容具体例
物理的瑕疵建物・土地の物理的な欠陥雨漏り、シロアリ被害、地盤沈下
法的瑕疵法令上の制約建築基準法違反、再建築不可
環境的瑕疵周辺環境の問題騒音施設、嫌悪施設の近接
心理的瑕疵心理的に抵抗を感じる事情自殺・殺人・火災死、近隣の反社会的勢力

この記事では、心理的瑕疵のうち**「人の死」に関する事故物件**に焦点を当てて解説します。


大島てるとは?使い方・炎マークの見方・掲載基準

大島てるの概要と信頼性

大島てるoshimaland.co.jp)は、日本最大級の事故物件情報公示サイトです。自殺・殺人・火災死などで人が亡くなった物件の情報を地図上で確認でき、物件選びの判断材料として広く利用されています。

🏢 運営元の基本情報:

  • 株式会社大島てるが法人として運営(2005年開設)
  • 代表者の大島学氏が祖母の名前「てる」から命名
  • 過去に名誉毀損訴訟で勝訴実績あり(横浜地方裁判所)
  • 1日60万PV以上のアクセス

サイトの信頼性について、マンション所有者から名誉毀損で訴えられた裁判では情報の正確性が認められ勝訴しています。ただし**「情報は全部出して、ユーザーに判断をゆだねる」**というポリシーのため、法的な告知義務が発生しない自然死や孤独死も掲載しています。不動産業者の告知義務の範囲とは異なる独自基準で運営されている点を理解しておく必要があります。

PC・スマホでの検索方法

大島てるの検索方法は、PCとスマートフォンで手順が異なります。なお、大島てる公式のスマホアプリは存在しません。ブラウザからアクセスして利用します。

デバイス検索手順注意点
PCトップページに地図が直接表示される → 検索窓に住所・駅名・物件名を入力Google Chrome推奨
スマホトップページの「新着情報」をタップ → 詳細画面を閉じる → 地図画面で検索トップページに地図が表示されない仕様

スマホ版はPC版と画面構成が異なり、最初に地図が出ない点で戸惑う方が多いです。「新着情報」をタップしてから地図画面に移行する、という手順を覚えておきましょう。

炎マークの意味と地図の読み方

大島てるの地図上では、事故物件が**炎のマーク(炎アイコン)**で表示されます。炎マークをクリック(タップ)すると、以下の詳細情報が確認できます。

表示項目内容
住所・物件名事故が起きた具体的な場所と建物名
部屋番号該当する部屋(マンション等の場合)
事故内容自殺、他殺、火災などの詳細
発生時期いつ事故が起きたか
投稿日情報が掲載された日付

炎マークの数が多いエリアでは、複数の事故物件が密集していることを意味します。気になる物件だけでなく、周辺エリアも含めて確認することが重要です。

大島てるの掲載基準と情報の限界

大島てるの情報は、運営元の独自取材一般ユーザーからの投稿の2つの方法で収集されています。2011年から投稿型システムを導入し、当初の東京23区のみから全国・海外へと対象を拡大してきました。

⚠️ 利用時に理解しておくべき限界:

  • 投稿型サイトのため、すべての事故物件が掲載されているわけではない
  • 誤情報が含まれる可能性がある(指摘があれば一旦削除し再調査)
  • 法的な告知義務とは別基準で掲載されている(自然死も載っている)
  • 地方の情報は都市部に比べて手薄な傾向がある

大島てるの代表者は「内容が誤っているという指摘であれば訂正するが、それ以外の理由には応じない」と明言しており、正確性を重視した運営姿勢を示しています。とはいえ、大島てるだけを頼りにするのは不十分です。次のセクションで解説する複数の手段を組み合わせて確認しましょう。

検索精度を上げるコツ

大島てるで目的の物件を見つけるには、検索の工夫が必要です。

💡 効果的な検索テクニック:

  • 表記の違いを試す:ひらがな・カタカナ・漢字、旧字体も含めて複数パターンで検索する
  • 物件名の変更を想定する:事故物件は名称を変更されることがあるため、旧名称や住所でも検索する
  • 周辺エリアも確認する:地図をスクロールして同じ建物・隣接建物にマークがないかチェックする
  • 複数キーワードを組み合わせる:「エリア名+マンション名」など絞り込みを活用する

大島てる以外で事故物件を調べる方法

大島てるは強力なツールですが、すべての事故物件をカバーしているわけではありません。特に投稿が少ない地方エリアや、古い時期の事故については掲載されていない可能性があります。以下の方法を組み合わせて調査しましょう。

不動産ポータルサイトでの確認方法

SUUMO・HOME’S・アットホームなどの大手不動産ポータルサイトでは、事故物件に**「告知事項あり」「心理的瑕疵あり」**と記載される場合があります。

🔍 チェックすべき場所:

  • SUUMO:特記事項・備考欄
  • HOME’S:物件詳細ページの下部
  • アットホーム:取引条件・その他の欄

サイトのフリーワード検索で**「告知事項」「心理的瑕疵」**と入力すると、該当する物件を絞り込めることもあります。ただし、すべての不動産会社がポータルサイト上に明記しているわけではないため、あくまで一つの手がかりと考えてください。

🚨 危険信号となるキーワード:

  • 「告知事項あり」
  • 「心理的瑕疵あり」
  • 「特別な事情あり」
  • 「要相談」

不動産会社への直接確認と質問テクニック

不動産会社への直接確認は、最も確実な調査方法の一つです。特に重要事項説明の場は、物件の真実を引き出す最大のチャンスです。

効果的な質問のポイントは、曖昧な回答を許さない具体的な聞き方をすることです。

質問のタイプ質問例効果
直接質問「この物件で過去に自殺や事件はありましたか?」曖昧な回答を防ぐ
期間限定「過去5年以内に何か問題はありましたか?」回答範囲を明確にする
前入居者確認「前の入居者はどのくらいの期間住んでいましたか?」短期退去パターンを見抜く
デメリット確認「この物件のデメリットは何ですか?」担当者の反応を観察する

曖昧な回答への切り返し方も知っておきましょう。「特にありません」と言われたら「具体的にはどういうことですか?」と掘り下げる。「問題ないと思います」には「“思う”ではなく、事実としてはどうですか?」と確認する。不動産会社は虚偽の回答はできないため、直接的に聞くことが有効です。

ネット検索・登記簿・現地調査

大島てるに情報がなくても、以下の方法で事故物件かどうかを独自に調査できます。

💻 ネット検索:

  • **「物件名+事件」「住所+事故」**で検索し、ニュース記事を探す
  • 物件名が変更されている可能性があるため、住所でも検索する

📋 登記簿謄本の確認:

  • 法務局で取得可能(オンライン請求は1通332円)
  • 所有者の変遷や建物名称の変更履歴が記録されている
  • 短期間で所有者が何度も変わっている物件は要注意

🏘️ 現地調査:

  • 近隣住民への聞き込み(「この辺り住みやすいですか?」と自然に)
  • 異なる時間帯(朝・昼・夜)に物件を訪問して雰囲気を確認
  • 管理人の反応や対応ぶりを観察する

事故物件アプリ「いわくつき物件」の使い方と注意点

スマートフォンで事故物件を調べるアプリとしては、「いわくつき物件心霊スポット-事件事故現場・防犯情報共有MAP」(iOS版のみ)が唯一のマップ系アプリとして配信されています。

📱 アプリの基本情報:

  • 対応OS:iOS 13.0以降(Android非対応)
  • 価格:無料(アプリ内課金あり)
  • 評価:App Storeで4.2(約4,600件のレビュー)

ただし、最終アップデートが2023年9月と長期間更新が止まっており、投稿機能が一部停止しているとのレビューもあります。情報の鮮度や網羅性ではWeb版の大島てるが圧倒的に優位です。アプリはあくまで補助的なツールとして捉え、大島てるのWebサイトをメインに利用することをおすすめします。


事故物件の見分け方|価格・契約・内見で見抜くポイント

事前調査で情報が見つからなくても、物件そのものの特徴から事故物件を見抜くことは可能です。価格・契約条件・内見時の観察を組み合わせてチェックしましょう。

価格と契約条件から見抜く

事故物件は通常、相場の3〜5割程度安く設定されます。逆に言えば、安さの理由が説明できない物件は事故物件の可能性があります。

🚨 価格面の危険信号:

  • 同エリア・同条件の物件より30%以上安い
  • 築年数や立地条件では説明がつかない安さ
  • 敷金・礼金なし、フリーレントなど初期費用が極端に安い

相場を調べるには、SUUMO等で同じエリア・同じ間取り・同じ築年数の物件を3〜5件ピックアップして比較します。価格差が大きい場合は、その理由を必ず不動産会社に確認しましょう。

初期費用が不自然に安い物件の注意点については、ゼロゼロ物件は怪しい?デメリットと安全な選び方も参考にしてください。

📝 契約形態の危険信号:

  • 定期借家契約になっている(更新不可の期間限定契約)
  • 契約書に特約事項や免責条項が異常に多い
  • 短期間の契約に限定されている

定期借家契約は、事故物件を短期間だけ貸し出して「1人目」をクリアし、次の入居者への告知義務を回避する手法に利用されることがあります。

リフォーム痕跡と物件名変更から見抜く

事故物件はリフォームや物件名変更で痕跡を消そうとするケースがあります。

🔨 リフォームの要注意パターン:

  • 部屋の一部分だけ壁紙や床材が新しい(色味が周囲と違う)
  • 特定の部屋だけが全面リフォームされている
  • 浴室や台所だけ設備が真新しい

部分的なリフォームの理由について「なぜここだけ新しいのですか?」と質問し、具体的な説明を求めましょう。合理的な理由がなければ事故の痕跡を修繕した可能性があります。

📛 物件名変更の確認方法:

  • ネットで住所検索し、同じ住所で複数の物件名が出てこないか確認する
  • 登記簿謄本で正式名称の変更履歴を調べる
  • 1年以内に物件名が変更されている場合は要注意

内見時の室内チェックポイント

内見は「部屋の見学」ではなく**「事故物件の調査」**として臨む意識が重要です。

📋 チェックすべきポイント:

  • 壁紙や床材の部分的な新しさ・色の違い
  • 天井や壁のシミ、変色、補修の痕跡
  • 排水溝や水回りからの異臭(必ず水を流して確認)
  • クローゼットや押入れ内部のカビ・湿気

水回りでは実際に水を流して水圧や排水状態をチェックしてください。異音や振動がないか、排水の臭いにも注意を払います。携帯電話の電波状況も各部屋で確認しておきましょう。

内見時は写真・動画を積極的に撮影し、後から複数物件を比較できるようにしておくと判断材料が増えます。

共用部分・周辺環境で見抜く

建物の共用部分や周辺環境は、管理状態と住民の質を判断する手がかりになります。

🏢 共用部分のチェック:

  • エントランスや階段の清掃状態
  • 郵便受けや表札の状態(空室率・入れ替わり頻度がわかる)
  • ゴミ置き場の清潔さとルールの徹底度
  • 掲示板の内容(住民間トラブルの有無を示唆)

内見は通常日中に行われますが、可能であれば朝の通勤時間帯夜の帰宅時間帯にも訪れてみてください。時間帯によって騒音・照明・人通りの状況が大きく異なります。

物件の防犯面が気になる場合は、女性の一人暮らし防犯対策完全ガイドも参考になります。

不動産会社の対応から見抜く

不動産会社の担当者の言動そのものが事故物件の手がかりになることがあります。

⚠️ 要注意な対応パターン:

  • 物件について質問すると具体的な回答を避ける
  • **「今日契約すれば特別割引」**など契約を急かす
  • 物件の欠点を指摘すると過剰に弁解する
  • 重要事項説明を急いで終わらせようとする

信頼できる不動産会社は、物件のデメリットも含めて情報を提供してくれます。複数の不動産会社に同じ物件について問い合わせ、回答内容を比較するのも有効な方法です。

構造や建築の面で不安がある場合は、マンションとアパートの違い|構造別の選び方も参考にしてください。


不動産会社による事故物件の隠蔽手法と対策

不動産業界には、告知義務のルールを悪用して事故物件を隠す手法が存在します。これらの手口を知っておくことで、悪質な業者に騙されるリスクを減らせます。

「1人目だけ告知」ルールの悪用

不動産業界では**「事故物件の告知は次に入居する1人目のみ」**という慣習があります。国交省ガイドラインでは賃貸の告知義務期間を「概ね3年」としていますが、この「1人目ルール」を悪用するケースが存在します。

段階業者の対応問題点
1人目入居者事故の事実を告知法的義務を形式上果たしたことになる
2人目以降告知義務なしと解釈事故の事実が隠される
時間経過情報の風化を待つ記録が埋もれていく

🛡️ 対策として、以下の質問を必ず行いましょう。「この部屋で過去に事故や事件はありましたか?」と直接聞くことが最も有効です。借主から質問された場合、不動産会社は3年を超えていても告知する義務があると国交省ガイドラインに明記されています。

短期入居者を挟む手法

最も悪質な隠蔽手法が、意図的に短期入居者を挟む方法です。

📋 典型的な流れ:

  • 知人やアルバイトに1〜2ヶ月だけ入居させる
  • すぐに退去させて「前の入居者は普通に住んでいました」と説明
  • 事故の事実を隠したまま次の入居者を募集

🛡️ この手法を見破るポイント:

  • 前入居者の居住期間が極端に短い(数ヶ月程度)
  • 複数の前入居者が短期間で退去している
  • 「すぐに入居可能」を過度に強調している
  • 退去理由の説明が曖昧または回避される

「前の入居者はどのくらいの期間住んでいましたか?」「なぜ退去されたのですか?」の2つの質問をセットで確認してください。

マンスリーマンション・定期借家契約の悪用

マンスリーマンションは、その短期契約の性質上、事故物件の告知義務回避に利用されやすい構造を持っています。

📋 悪用の仕組み:

  • マンスリーマンションは入居者の入れ替わりが激しいため、「1人目ルール」を短期間でクリアしやすい
  • 定期借家契約のため、入居者が更新を希望しても自動的に契約終了となる
  • 短期間で複数の入居者を経由させることで、告知義務の対象外にしやすい

マンスリーマンションやウィークリーマンションを検討する際は、大島てるで住所を検索することに加えて、運営会社に過去の事故歴を直接確認することが重要です。相場より著しく安いマンスリー物件は特に注意してください。

契約書に隠された危険サインと確認方法

契約書には、事故物件であることを示唆する手がかりが隠されていることがあります。

🔍 注意が必要な契約条項:

  • 特約事項や但し書きに不自然な記載がないか
  • 免責条項が通常より多い
  • 原状回復条件が厳しすぎる
  • 解約予告期間が通常より長い

特に危険な文言の例として、**「本物件の入居に関し、借主は一切の異議を申し立てない」**のような包括的免責条項がある場合は、何らかの問題を隠している可能性があります。

🛡️ 契約書対策の基本:

  • すべての条項を必ず読む
  • 不明な条項は必ず質問して明確にする
  • 口約束ではなく書面で確認を取る

賃貸契約の基本知識については、賃貸契約の保証人|必要な条件・保証会社の選び方も参考にしてください。


事故物件の告知義務と法的知識

事故物件をめぐる法的ルールは、2021年の国交省ガイドライン2020年の民法改正によって大きく整備されました。これらの知識を持っておくことで、万が一のトラブルにも適切に対処できます。

国交省ガイドラインによる告知基準

2021年10月8日、国土交通省が「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を策定しました。これにより、不動産会社ごとにまちまちだった告知の判断基準が統一されました。

重要なポイントは、死因そのものよりも「特殊清掃の有無」が判断基準になるという点です。自然死であっても、発見が遅れて特殊清掃が必要になった場合は告知義務が発生します。

📋 告知が必要なケース:

  • 自殺による死亡
  • 他殺・殺人事件による死亡
  • 火災による死亡
  • 自然死・不慮の事故でも特殊清掃が必要だった場合

📋 告知が不要なケース:

  • 自然死(老衰・病死)で特殊清掃が不要だった場合
  • 日常生活での不慮の死(転倒・誤嚥など)で特殊清掃が不要だった場合
  • 隣接住戸での死亡
  • 日常生活で通常使用しない共用部分での死亡

賃貸は3年・売買は無期限の告知ルール

告知義務の期間は、取引形態によって大きく異なります。

取引形態告知義務期間例外事項
賃貸事案発生から概ね3年間借主から質問された場合は3年経過後も告知必要
売買期限なし何年経過しても告知義務が継続

⚠️ 賃貸でも3年を超えて告知が必要になるケース:

  • 借主から「過去に事故はありませんでしたか?」と直接質問された場合
  • 社会的影響が特に大きい事件の場合
  • 買主・借主が把握すべき特段の事情がある場合

つまり、3年が経過した物件でも自分から質問すれば不動産会社は回答する義務があるのです。「過去に事故や事件はありませんでしたか?」と聞くことは、法的にも非常に重要な意味を持ちます。

契約不適合責任(2020年民法改正)で強化された借主の権利

2020年4月の民法改正により、従来の「瑕疵担保責任」が**「契約不適合責任」**に変更され、借主・買主の権利が大幅に強化されました。

💪 借主・買主が行使できる4つの権利:

  • 追完請求権:修繕や代替物の引渡しを求める権利
  • 代金減額請求権:家賃や売買代金の減額を求める権利
  • 損害賠償請求権:精神的苦痛等への損害賠償を求める権利
  • 契約解除権:契約を取り消す権利

改正前の瑕疵担保責任との大きな違いは、期間制限が緩和された点です。改正前は「瑕疵を知ってから1年以内に権利行使」が必要でしたが、改正後は「不適合を知ってから1年以内に通知」すれば権利が保全されます。

告知義務違反の裁判事例

告知義務違反は実際に裁判で争われ、借主・買主側が勝訴した判例が複数存在します。法的措置は十分に現実的な選択肢です。

📋 主な判例:

事案判決認められた金額
賃貸マンションで前入居者の自殺を告知しなかった事案貸主側敗訴(大阪高裁 平成26年9月18日)契約費用・引越代・慰謝料等約114万円
売買物件で約8年前の強盗殺人を告知しなかった事案売主側敗訴(神戸地裁 平成28年7月29日)損害賠償約1,735万円(弁護士費用含む)
売買マンションで約9年前の他殺事件を告知しなかった事案売主側敗訴(大阪高裁 平成18年12月19日)売買代金返還+違約金280万円

これらの判例からわかるのは、事故の発生から年数が経過していても、告知義務違反は認められるということです。特に売買では、8〜9年が経過した事案でも売主の責任が認められています。


事故物件と判明した場合の対処法

事故物件と判明した場合でも、適切な知識と冷静な対応により有利な条件を引き出すことは可能です。

契約前に判明した場合の交渉術

契約前に事故物件と判明した場合、データに基づいた値引き交渉が有効です。

💼 交渉のポイント:

  • 具体的な事故詳細の書面提示を要求する
  • 周辺相場との比較データを準備し、適正価格を提案する
  • リフォーム・設備交換の条件追加を交渉する
  • 定期借家から普通借家契約への変更を交渉する

交渉の具体例として、「この地域の同条件物件の相場は月8万円ですが、事故物件であることを踏まえ、家賃5万円への減額を希望します」のように、根拠を示した具体的な提案が効果的です。交渉内容は必ず書面に残し、口約束で終わらせないことが重要です。

通常の物件にかかる費用感については、一人暮らしの初期費用はいくら?平均50万円の内訳と安く抑える方法を参考にしてください。

契約後に判明した場合の法的対応

契約後に事故物件と判明した場合は、契約不適合責任に基づいて法的措置を検討します。

⚖️ 対応の選択肢:

  • 契約不適合責任による契約解除・損害賠償請求
  • 重要事項不告知を理由とした宅建業法違反の指摘
  • 家賃減額交渉(相場の3〜5割減が目安)
  • 消費者契約法第4条に基づく不実告知による取消し

不適合を知ってから1年以内に売主・貸主へ通知することで権利が保全されます。売主・貸主が事実を知りながら故意に隠した場合は、この1年の期間制限すら適用されないことも覚えておきましょう。

契約不適合責任の行使手順|通知・証拠保全の具体的な進め方

実際に権利を行使する際は、以下の手順で進めます

📋 ステップ①:証拠保全

  • 賃貸借契約書・重要事項説明書のコピーを確保する
  • 大島てるのスクリーンショットやニュース記事など、事故の事実を示す資料を保存する
  • 不動産会社とのやり取り(メール・LINEなど)を保全する
  • 物件情報サイトの掲載内容(告知事項の記載有無)を記録する

📋 ステップ②:書面通知

  • 不適合の事実を知った日から1年以内に、売主・貸主へ書面で通知する
  • 内容証明郵便で送付すると、通知した日付と内容の証拠が残る
  • 通知には「事故物件であることが判明した事実」と「求める対応(解除・減額等)」を明記する

📋 ステップ③:当事者間協議

  • まずは売主・貸主・仲介業者との話し合いを試みる
  • 話し合いの内容は録音記録を取る(事前に相手に伝えた上で)

📋 ステップ④:専門機関への相談

  • 協議で解決しない場合は、以下の機関に相談する

相談できる公的機関一覧

事故物件に関するトラブルが発生した場合、以下の公的機関に相談できます。

相談先連絡先対応内容
消費生活センター全国共通ダイヤル 188消費者トラブル全般の相談・助言
法テラス0570-078374法的トラブルの相談・弁護士紹介
各地弁護士会の法律相談各地域の弁護士会専門的な法律相談
地方自治体の住宅相談窓口各自治体住宅関連トラブルの相談

いきなり法的措置に踏み切るのではなく、まず当事者間での話し合いを試みることが一般的です。それでも解決しない場合に、専門機関の力を借りて対応を進めましょう。

まとめ

事故物件を回避するには、大島てるでの事前チェックを起点に、不動産ポータルサイトの備考欄確認、不動産会社への直接質問、現地調査を組み合わせることが重要です。どれか一つの方法に頼るのではなく、複数の手段で裏を取る姿勢が必要です。

物件の価格が周辺相場より3割以上安い場合、定期借家契約になっている場合、前入居者の居住期間が極端に短い場合は、事故物件のサインである可能性があります。内見時は壁紙や水回りの不自然さにも注意を払いましょう。

法的には、国交省ガイドラインで賃貸は概ね3年・売買は無期限の告知義務が定められています。借主から質問すれば3年を超えても回答義務があるため、「過去に事故はありましたか?」と聞くことは極めて有効です。万が一契約後に事故物件と判明しても、契約不適合責任により解除・減額・損害賠償の権利を行使できます。適切な知識で後悔のない物件選びを実現してください。

大島てるの絶対に借りてはいけない物件

よくある質問

大島てるに載っていない物件は安全?

必ずしも安全とは言えません。大島てるは投稿型サイトのため、すべての事故物件を網羅しているわけではありません。地方の物件や古い事故は掲載されていないことも多いため、不動産会社への直接確認やネット検索も併用して判断してください。

自然死があった物件も事故物件?

原則として告知義務はありません。老衰・病死・孤独死は「自然に予想される死」とされています。ただし発見が遅れて特殊清掃が必要だった場合は、心理的瑕疵として告知の対象になります。

事故物件はどれくらい安くなる?

一般的に相場の3〜5割安になります。事故の内容によって差があり、自殺・殺人は特に大幅に下がる傾向があります。賃貸のほうが売買より減額幅が大きくなる傾向です。

「告知事項あり」と書かれた物件は事故物件?

事故物件の可能性が高いですが、確定ではありません。「告知事項あり」は建築基準法違反や近隣トラブルなど、人の死以外の心理的瑕疵・法的瑕疵の場合にも使われます。契約前に必ず具体的な内容を確認してください。

事故物件でも住んで問題ない?

個人の価値観次第です。価格を重視し心理的影響を受けにくい方、短期居住予定の方には選択肢になり得ます。ただし転売・再賃貸が困難になる、友人を招きにくいなどのデメリットも理解した上で判断してください。

大島てるの情報は100%正確?

誤情報が含まれる可能性はあります。一般投稿も受け付けているため、100%の正確性は保証されません。指摘があれば削除・再調査される仕組みはありますが、最終的な事実確認は重要事項説明の場で不動産会社に直接行うのが確実です。

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参考サイト・出典:

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