一人暮らしの部屋にデスクを置くべきか迷っていませんか。結論から言うと、自宅でのPC作業が週に数時間以下であれば、テーブル1台で十分です。ただし在宅ワークなどで毎日長時間作業する場合は、デスクがあったほうが身体への負担を大幅に減らせます。
この記事では、デスクがいらないケース・必要なケースを生活パターン別に整理し、テーブルとの違いや狭い部屋での具体的な対処法まで解説します。自分の生活に合った家具選びの判断材料にしてください。
一人暮らしにデスクがいらないケース・必要なケース

「デスクはいらないかも」と感じている時点で、あなたの生活に本当に必要かどうかは普段の過ごし方で決まります。購入前に、自分がどちらに当てはまるか確認してみましょう。
デスクなしで問題ないケース

以下に該当する方は、ローテーブルやダイニングテーブル1台で生活が成り立つ可能性が高いです。
🔍 デスク不要の目安:
- 自宅でのPC作業はスマホ・タブレットかノートPCで週に数時間程度
- 在宅勤務がなく、仕事や勉強は職場・学校・カフェで完結する
- 部屋が6畳以下のワンルームで、デスクを置くとベッドや収納と干渉する
- テーブルで食事・くつろぎ・軽作業を兼用しても不便を感じない
ノートPCやタブレットしか使わない場合は、ローテーブルやダイニングテーブルの上で作業しても大きな問題はありません。デスクトップPCのようにモニター・キーボード・マウスを常設する必要がないため、使わないときは片付けてスペースを確保できます。
デスクを置いたほうがいいケース
一方で、以下に当てはまる方はデスクを導入したほうが生活の質が上がりやすいです。
🔍 デスク推奨の目安:
- 在宅ワークやオンライン授業で1日2時間以上PC作業をする
- デスクトップPCや外部モニターを使っている
- ローテーブルでの作業後に腰や肩の痛みを感じている
- 仕事・勉強と食事・くつろぎの場所を物理的に分けたい
- 片付けが苦手で、テーブル上が常に散らかりがち
特に在宅ワークが日常的にある方は、デスクとチェアの導入を強くおすすめします。ローテーブルでの長時間作業は、後述するように腰や肩に大きな負担がかかるためです。
買って後悔した人・買わずに後悔した人の声

デスクの要否は、購入後の「使用頻度」で満足度が分かれます。
📌 買って後悔した人に多い理由:
- 「念のため」で買ったが、結局ローテーブルで作業する習慣が変わらなかった
- ワンルームに置いたら圧迫感が出て、生活スペースが窮屈になった
- 引越し時に運搬が大変で処分にも費用がかかった
📌 買わずに後悔した人に多い理由:
- 在宅勤務が増えてローテーブルで腰痛になったが、今さら置く場所がない
- テーブルに仕事道具と食器が常に混在して、気持ちの切り替えができない
- 集中できる作業環境がないまま、作業効率が落ち続けている
後悔を避けるポイントは、「今の作業時間と頻度」で判断することです。「いつか使うかも」ではなく、現時点で週にどのくらいデスク作業が必要かを基準にしましょう。
判断チャート:自分の生活パターンから考える
以下のフローで、自分に合った選択肢を確認してみてください。

| 質問 | → Yes の場合 | → No の場合 |
|---|---|---|
| 在宅で1日2時間以上PC作業をする? | デスク推奨 → 「狭い部屋でデスクを置くためのレイアウトと工夫」へ | 次の質問へ |
| デスクトップPCや外部モニターを使う? | デスク推奨 → 常設スペースが必要 | 次の質問へ |
| ローテーブルで腰・肩が痛くなった経験がある? | デスク検討 → 「ローテーブルでの長時間作業が身体に与える影響」へ | 次の質問へ |
| 食事・作業を1台で兼用しても気にならない? | テーブル1台でOK → 「デスクを置かないと決めたときの代替アイデア」へ | デスク or 兼用テーブル検討 |
デスクとテーブルの違いを整理する
「テーブルがあればデスクはいらないのでは?」と考える方は多いですが、両者には高さと設計思想の違いがあります。この違いを理解しておくと、自分にどちらが合っているか判断しやすくなります。
高さ・姿勢・身体への負荷の違い

デスクとテーブルの最も大きな違いは天板の高さです。
| 種類 | 天板の高さ(目安) | 主な使用姿勢 |
|---|---|---|
| ローテーブル | 30〜40cm | 床座り(あぐら・正座) |
| ダイニングテーブル | 70〜72cm | 椅子に座る |
| PCデスク(ワークデスク) | 70〜72cm | 椅子に座る |
ダイニングテーブルとPCデスクは高さがほぼ同じです。JOIFA(日本オフィス家具協会)のデスク選び方ガイドによると、現在のオフィスデスクの推奨高さは720mmとされています。ダイニングテーブルも一般的に700〜720mm程度なので、椅子と組み合わせればダイニングテーブルをPCデスク代わりに使うことは可能です。
一方、ローテーブルは高さが30〜40cm程度しかなく、床に座って使う前提の家具です。この高さの差が、長時間作業での身体への影響に直結します。
ローテーブルでの長時間作業が身体に与える影響

ローテーブルでの短時間の作業には問題ありません。しかし1日2時間以上の作業を毎日続ける場合は、身体への負荷を考慮する必要があります。
ローテーブルで床に座ると、あぐらや体育座りの姿勢では膝が骨盤より高い位置にきます。この状態では骨盤が後ろに倒れやすく、自然と猫背になります。
📌 ローテーブル作業で起きやすい身体の問題:
- 腰痛:骨盤の後傾により腰の筋肉に過剰な負担がかかる
- 肩こり・首の痛み:猫背で前傾姿勢が続き、首・肩周りの筋肉が緊張する
- 集中力の低下:猫背により肺が圧迫され呼吸が浅くなると、脳への酸素供給が減少する可能性がある
- 膝の負担:床からの立ち座りの繰り返しが膝に負荷をかける
これらは「デスクが高級だから解決する」という話ではなく、天板の高さと椅子の組み合わせの問題です。高さ70cm前後のテーブル(ダイニングテーブルでもPCデスクでも)に座面の高さが調整できる椅子を合わせれば、正しい姿勢を保ちやすくなります。
どうしてもローテーブルで作業する場合は、骨盤をサポートする座椅子の使用と、30分〜1時間ごとに立ち上がってストレッチをすることで負荷を軽減できます。
作業効率と用途の向き・不向き
デスクとテーブルは、そもそも設計上の想定用途が異なります。
| 比較項目 | ローテーブル | ダイニングテーブル | PCデスク |
|---|---|---|---|
| 食事 | ◎ | ◎ | △(食べこぼしで機器が汚れる) |
| ノートPC作業(短時間) | ○ | ◎ | ◎ |
| 長時間のPC作業 | △(腰・肩に負担) | ○ | ◎ |
| デスクトップPC常設 | ×(高さが合わない) | ○ | ◎ |
| 収納・配線管理 | ×(引き出し・配線穴なし) | △ | ◎(配線穴・棚付きモデルあり) |
| 部屋の圧迫感 | 低い | やや高い | やや高い |
PCデスクの強みは、長時間作業を前提とした設計にあります。配線用の穴やケーブルトレー、モニターアーム取り付け用の天板構造など、PC作業に特化した機能を備えたモデルが多いです。
ただし食事との兼用には向かないため、ワンルームで1台しか置けない場合はダイニングテーブル兼用のほうが合理的なこともあります。
占有スペースの比較

家具の選択で見落としがちなのが、家具本体+椅子の引きしろを含めた実際の占有面積です。
| 家具タイプ | 天板サイズ(目安) | 椅子込みの占有面積 |
|---|---|---|
| ローテーブル(幅80×奥行40cm) | 0.32㎡ | 約0.5〜0.6㎡(座布団分含む) |
| ダイニングテーブル1人用(幅60×奥行60cm) | 0.36㎡ | 約0.7〜0.9㎡(椅子の引きしろ含む) |
| PCデスク(幅80〜100×奥行50cm) | 0.4〜0.5㎡ | 約0.8〜1.0㎡(椅子の引きしろ含む) |
ローテーブルは椅子が不要な分、総占有面積が小さいのが利点です。逆にPCデスクは天板に加えて**椅子を引くスペース(約60cm)**が必要になるため、壁からの距離も含めた配置計画が重要になります。
一人暮らしでテーブルとデスクどっちを選ぶべきか
ここでは生活パターンごとに、具体的にどの家具を選ぶべきかを整理します。「テーブルかデスクか」の二択ではなく、自分の優先順位に合わせて選びましょう。
ローテーブル1台で済ませるパターン

📌 向いている人: 自宅ではスマホ・タブレット中心で、PC作業はほとんどしない
ローテーブル1台なら部屋を広く使えて、ソファやベッドと組み合わせたくつろぎ空間を確保できます。6畳以下のワンルームでは、この構成が最もスペース効率が良いです。
注意点として、ローテーブルは天板が低い分、こたつ兼用にできるモデルを選ぶと冬場の快適度が上がります。一方、在宅勤務が急に始まった場合にはテーブルの高さが合わず困ることがあるため、その可能性がある方は次のパターンも検討してください。
ダイニングテーブルをデスク兼用にするパターン
📌 向いている人: 食事もPC作業も1台で済ませたい。在宅ワークは週に数日程度
ダイニングテーブルの高さ(約70〜72cm)はPCデスクとほぼ同じです。そのため、1台で食卓とワークデスクを兼用できるのが最大のメリットです。
🔑 兼用テーブルを選ぶポイント:
- 天板サイズは幅80cm×奥行50cm以上が目安(ノートPC+食器が置ける)
- 脚がテーブルの四隅にあるタイプは椅子を引きやすい
- 天板の素材は汚れに強く水拭きできるものを選ぶ
テーブルの高さ選びに迷った場合は、センターテーブルの高さの選び方も参考にしてください。
デスク1台をメインにするパターン

📌 向いている人: 在宅ワークがメインで、食事は外食・デリバリーが中心。自宅=作業場という意識が強い
PCデスクを部屋の主役にして、食事はキッチンカウンターやデスクの端で済ませるスタイルです。フルリモートのエンジニアやデザイナーに多い構成で、作業環境の快適さを最優先にできます。
この場合はデスク幅100cm以上、奥行50cm以上を選ぶと、モニター+キーボード+飲み物を余裕を持って配置できます。
テーブルとデスク両方置くパターン
📌 向いている人: 7畳以上の1Kや1DKで、食事スペースと作業スペースを完全に分けたい
テーブルとデスクの役割を明確に分けることで、仕事とプライベートの切り替えがしやすくなります。片付けが苦手な方にも向いています。仕事道具がテーブルに侵食しないため、食事のたびに片付ける手間がありません。
7畳以上のスペースがある場合は、狭い部屋を広く使うレイアウトのコツを参考にしながら配置を検討してみてください。
在宅ワークの作業時間別に考える最適な構成

PC作業の頻度と時間によって、推奨する構成は大きく変わります。
| 週あたりのPC作業時間 | おすすめ構成 | 理由 |
|---|---|---|
| 週2〜3時間以下 | ローテーブル or ダイニングテーブル1台 | 作業頻度が低く、専用デスクの投資対効果が薄い |
| 週5〜10時間(副業・学習) | ダイニングテーブル兼用 or コンパクトデスク | ある程度の作業時間があり、姿勢の負担を考慮したい |
| 週20時間以上(在宅勤務) | PCデスク+ワークチェア | 長時間の作業環境は身体への影響が大きく、専用環境への投資が妥当 |
| フルタイム在宅勤務 | PCデスク+ワークチェア+モニター環境 | 毎日6〜8時間の作業を支える環境が不可欠 |
週20時間以上の在宅ワークがある方は、デスクとチェアへの投資を「仕事道具」として考えることをおすすめします。ローテーブルで長時間作業を続けて腰痛になった場合、整体やマッサージにかかる費用のほうが高くつくケースも少なくありません。
デスクを置かないと決めたときの代替アイデア

「やっぱりデスクはいらない」と判断した方に向けて、テーブル1台で快適に過ごすための具体的な工夫を紹介します。
食事と作業を兼用するテーブルの運用のコツ
ダイニングテーブルやローテーブルを食事と作業の両方に使う場合、最大の課題は**「常にどちらかの道具がテーブル上にある」状態**になることです。以下のルールを決めておくと、兼用がスムーズになります。
🔑 兼用運用のコツ:
- ノートPCの定位置を決める:使わないときはPCスタンドごと棚やテーブル横に退避させる習慣をつける
- 配線はマグネット式や巻き取り式で管理:テーブル上に充電ケーブルが散乱すると食事のたびにストレスになる
- 食事前に30秒で片付くルール:作業道具はトレーやカゴにまとめ、一括で移動できるようにしておく
- テーブルマットで作業エリアを区切る:視覚的な境界があると、食事と作業の切り替えがしやすくなる
カウンターテーブル・壁付けシェルフなど省スペースな選択肢
デスクほどの占有面積は取れないけれど、ちょっとした作業スペースが欲しいという場合は以下の選択肢があります。
📌 デスクの代替になる省スペース家具:
- カウンターテーブル:奥行30〜40cm程度で壁際に設置でき、食事にも作業にも使える
- 壁付けシェルフ型デスク:賃貸でも設置可能な突っ張り式のものがある。使わないときは折りたためるタイプも
- サイドテーブル+ノートPCスタンド:ソファやベッド横に置いて、軽い作業スペースを確保する方法
- キッチンカウンター活用:1Kの間取りでカウンターがある場合、スツールと組み合わせて簡易デスクにできる
折りたたみデスクで「使うときだけ出す」運用
「普段はいらないが、たまに集中して作業したい」という方には折りたたみデスクが現実的な選択肢です。
折りたたみデスクの選び方:
- 天板サイズ:ノートPCを置くなら幅70cm×奥行45cm以上が目安
- 折りたたみ時の厚さ:10cm以下ならベッドやクローゼットの隙間に収納できる
- 重量:頻繁に出し入れするなら5kg以下が扱いやすい
- 天板の安定性:折りたたみ式はぐらつきやすいものがあるため、脚の構造を確認する
ただし、折りたたみデスクは「出し入れが面倒で結局使わなくなった」という声も多い家具です。毎回のセットアップが30秒以内で完了するものを選ばないと、そのまま据え置きデスクを買ったほうが良かった、ということになりかねません。
狭い部屋でデスクを置くためのレイアウトと工夫

「デスクを置きたいけど、部屋が狭い」という方に向けて、限られたスペースでデスクを配置する方法を紹介します。
ワンルーム・6畳で使えるレイアウト例

6畳のワンルームでも、配置を工夫すればデスクを置くことは可能です。
🔑 6畳でデスクを配置する基本ルール:
- 窓側の壁に向けてデスクを配置:自然光が手元に入り、視線の先に壁があることで集中しやすい
- ベッドと平行に壁際へ配置:通路幅(最低60cm)を確保しつつ、L字型のレイアウトにする
- デスク幅は80cm以下に抑える:6畳では100cm以上のデスクを置くとベッドとの距離が取れなくなる
ワンルームと1Kでは使えるスペースが異なります。ワンルームと1Kの違いと選び方を確認した上で、間取りに合った配置を考えましょう。
昇降式テーブルという選択肢
高さを自由に変えられる昇降式テーブルは、ローテーブルとデスクの「いいとこ取り」ができる家具です。
📌 昇降式テーブルのメリット:
- ローテーブルの高さ(30cm台)からデスクの高さ(70cm台)まで調節可能なモデルがある
- 食事時はダイニング高さに、作業時はデスク高さに変えられる
- テーブルとデスクの2台分の役割を1台で果たせる
📌 昇降式テーブルの注意点:
- ガス圧式は比較的安価(5,000〜15,000円)だが、天板サイズが小さいモデルが多い
- 電動式は天板が大きく安定するが、20,000〜50,000円以上と高価
- 脚の構造によっては最低高さが40cm以上で、ローテーブルとしては高すぎる場合がある
購入前に「最低高さ」と「最高高さ」を必ず確認し、自分の用途に合った可動域があるかチェックしてください。
モニターアームや壁面活用で省スペース化する方法
デスクを置いた上でさらにスペースを節約するには、天板の上を立体的に使う工夫が有効です。
🔑 省スペース化のアイデア:
- モニターアーム:モニターの台座が不要になり、天板のスペースが広がる。モニター下にキーボードを収納できるようになる
- デスク上の棚・ラック:モニター台を兼ねた収納棚を設置し、縦方向の空間を活用する
- 壁面フック・有孔ボード:ヘッドホンや文房具をデスク上ではなく壁にかけることで天板を広く保てる
- ケーブルトレー:配線をデスク天板の裏側にまとめることで、足元と天板上がすっきりする
奥行が浅いデスク(45cm程度)でも、モニターアームでモニターを壁側に押し込めば、手前に十分な作業スペースを確保できます。省スペースなデスク+モニターアームの組み合わせは、狭い部屋で在宅ワーク環境を整える定番の手法です。
まとめ

一人暮らしにデスクがいるかいらないかは、自宅でのPC作業時間で判断するのが最もシンプルです。週に数時間程度の軽い作業ならテーブル1台で十分ですし、在宅勤務で毎日長時間作業するならデスクとチェアへの投資は身体を守るための合理的な選択になります。
テーブルとデスクの本質的な違いは天板の高さと、それに伴う姿勢への影響です。ローテーブルでの長時間作業は腰や肩に負担がかかりやすいため、作業時間が長い方はダイニングテーブルの兼用や、コンパクトなPCデスクの導入を検討してみてください。
「いる・いらない」の判断に迷ったら、まずは今の作業時間を1週間記録してみるところから始めるのがおすすめです。
新生活で家具一式を揃える方は、一人暮らし家具セットの選び方も合わせて参考にしてください。
一人暮らしのデスク選びでよくある質問
- パソコンがノートPCだけならデスクはいらない?
-
ノートPCのみであれば、デスクは必須ではありません。ただし在宅勤務で毎日2時間以上使う場合は、高さ70cm前後のテーブルと椅子の組み合わせがあると身体の負担を減らせます。ノートPCスタンドで画面の高さを目線に合わせるだけでも姿勢は改善します。
- デスクとテーブル両方置くなら何畳必要?
-
7畳以上が目安です。6畳ではシングルベッドとデスクとテーブルを置くと通路幅の確保が難しくなります。1Kで居室が6畳の場合、キッチンスペースにコンパクトなテーブルを置いて居室にはデスクだけにする、という方法も検討してみてください。

