

窓の隙間テープは、窓を閉めたときに押し付けられて接する面(当たり面)にはスポンジ・ゴム系を、**開け閉めでこすれる面にはモヘア(毛足のあるテープ)**を貼ります。こすれる面とは、召し合わせ(2枚の窓が中央で重なる部分)・窓の上下・網戸です。どこに隙間があるかは閉めた窓にティッシュや手をかざして確かめ、レールの溝・クレセント錠(窓の中央の鍵)・ヒンジ(縦すべり出し窓の開閉を支える金具)には貼りません。
養生テープで塞いでみたのに冷気も虫も入ってくるのは、養生テープが表面を覆うだけで、隙間そのものを埋めないからです。この記事では、まず貼る場所の考え方を整理し、引き違い窓、縦すべり出し窓、**網戸(虫対策)**の順に具体的な貼る場所を解説します。続けて、貼り方の手順、テープの種類と選び方、賃貸での剥がし方を紹介します。
窓の隙間テープはどこに貼る?隙間風が出ている「当たり面」と「すれ合う面」

隙間テープは、窓の部分ごとに、閉めたときに押し付けられる当たり面か、開け閉めでこすれるすれ合う面かを見分けて種類を選びます。当たり面には潰れて密着するスポンジやD型(断面がD字形のゴム)などのゴム系、すれ合う面には毛がしなって開閉を邪魔しないモヘアが合います。
窓の種類は開け方で見分けます。引き違い窓は2枚のガラス戸を左右にスライドして開ける窓、縦すべり出し窓はハンドルを回して外へ押し出して開ける縦長の窓です。
📋 窓の種類別・貼る場所とテープの早見表:
| 窓の種類 | 貼る場所 | 合うテープ |
|---|---|---|
| 引き違い窓 | 中央の召し合わせ | モヘア |
| 引き違い窓 | 窓枠の戸先側(窓を閉めたときにガラス戸の端が当たる、窓枠の左右の縦) | スポンジかD型 |
| 引き違い窓 | 窓の上と下 | モヘア(先に戸車を調整) |
| 縦すべり出し窓 | 窓枠の当たり面 | D型などの圧縮型 |
| 網戸 | 網戸の室内側の両端(縦の枠) | モヘア |
| すべての窓 | レールの溝・クレセント錠・戸車・ヒンジ | 貼らない |
戸車は、ガラス戸の下端にある車輪です。高さを調整できるので、窓の上下などの隙間は、テープを貼る前に戸車の調整で減らせることがあります。
🔍 隙間の見つけ方:
- 窓を閉めて、クレセント錠やハンドルのロックを掛ける
- 窓枠の周り・召し合わせ・窓の上下に、ティッシュや手をかざしてゆっくりなぞる
- ティッシュが揺れる場所、手に冷たい風を感じる場所に印を付ける
風が出ている場所に貼ります。複数あるなら、上下から先に塞ぎます。冷たい空気は下から入り、暖かい空気は上から逃げるためです。
ただし、窓は構造上、まったく風が入らないわけではありません。LIXILは引き違い窓の隙間風についてのよくある質問で、アルミサッシの気密性能はA-3〜A-4等級(JISの気密性能の等級)であり「全く風がはいってこないというものではありません」と説明しています。わずかな風が入るのは異常ではありません。隙間テープの目的は、はっきり感じる隙間風と虫の侵入を止めることです。
メーカーの公式な貼付位置の説明はないため、この記事の貼る場所は、窓の構造から整理した目安です。
また、ガラス面そのものから伝わる冷えは、隙間テープでは防げません。ガラス面や床の冷え対策はアパート・ワンルームの寒さ対策|賃貸でできる効果的な防寒方法で解説しています。
引き違い窓の隙間テープの貼る場所(召し合わせ・上下・窓枠の縦)

引き違い窓は、まず戸車とクレセント錠を調整して隙間を減らし、残った隙間に貼ります。中央の召し合わせと窓の上下にはモヘア、窓枠の縦(窓を閉めたときにガラス戸が当たる側)にはスポンジかD型を貼ります。
貼る前に:戸車とクレセント錠の調整で減らせる隙間

LIXILのよくある質問「窓(サッシ)の引違い窓から隙間風が入ってくる」は、隙間風が出ている部位ごとに原因と対処を挙げています。テープを貼る前に確かめると、調整だけで隙間が減ることがあります。表の框(かまち)はガラスを囲む枠、気密材はガラス戸と枠の間の隙間を埋めるゴムや毛の部材、風止め板と気密ピースは召し合わせの上下の隙間を塞ぐ小さな部品です。
🔧 部位別の原因と対処:
| 隙間風が出ている場所 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 上側 | ガラス戸の上の框にある気密材の当たり不良・ねじれ・へたり | よれていれば戻して当たるようにする。へたっていれば交換を相談する |
| 戸先側・左右 | ガラス戸が傾いている | 戸車の調整ねじでガラス戸の高さを合わせる |
| 下側 | ガラス戸と下枠の間に隙間がある | 戸車の調整ねじでガラス戸の高さを合わせる |
| 召し合わせ(中央) | ガラス戸の引き付けが甘い | クレセント錠の本体と受けの位置を調整し、引き付けを強くする |
| 召し合わせの上部 | 風止め板のへたり・外れ | 外れていれば付け直す。へたっていれば交換を相談する |
| 召し合わせの下部 | 気密ピースのへたり・外れ | 調整ねじで下げて枠との隙間をなくす。へたっていれば交換を相談する |
戸車の調整ねじの位置や回し方は、上のLIXILのFAQで確認できます。調整しても直らない場合や、部品が傷んでいる場合は、賃貸なら管理会社、持ち家ならサッシの販売店やメーカーに相談します。
召し合わせ(中央の重なり)はモヘア
召し合わせにはモヘアを貼ります。スポンジを貼ると、2枚のガラス戸が開け閉めのたびにこすれて剥がれたり、窓が重くなったりします。
貼るのは、重なり合う2本の縦の框のどちらか一方の、もう一方の框と向き合う面です。窓を閉めたときに毛先が相手の框に触れる位置に貼れば、開け閉めのときは毛がしなってこすれるだけなので、開閉を邪魔しません。クレセント錠と受けの周りは避けてその上下に貼り(貼ってはいけない場所を参照)、錠の高さに残る隙間は、前述のクレセント錠の調整で引き付けを強くして減らします。
使うモヘアの例は、網戸・サッシのすきま用と明記されたニトムズ パイルフィット E0381です。
窓の上と下はどちらに貼る?
上と下の両方に貼ります。上はガラス戸の上の框と窓枠の上辺の間、下はガラス戸の下の框と窓枠の下辺の間です。上の隙間からは暖房で温まった空気が逃げ、下の隙間からは冷たい空気と虫が入ってきます。先に、上の框の気密材と戸車の調整で減らせる隙間かどうかを確かめておきます。
上下は、ガラス戸が左右に動くあいだずっと枠とこすれる場所なので、モヘアか薄いテープを使います。どちらも、後述の「隙間の測り方と厚みの選び方」の基準(隙間より厚く潰れて収まるもののうち、薄いほうから試す)で選びます。貼るのは、開け閉めしても毛先が相手の面に触れ続ける面です。下に貼るときは、レールの溝には入れません(貼ってはいけない場所を参照)。
窓枠の縦(戸先側)はスポンジかD型
窓枠の左右の縦は、窓を閉めたときにガラス戸の端が押し付けられる面なので、スポンジやD型を窓枠側に貼ります。厚みは、後述の「隙間の測り方と厚みの選び方」の基準で選びます。使う製品の例は、窓・サッシ用と明記されたEPDM(合成ゴムの一種)の発泡テープ、ニトムズ 窓・サッシ用気密パッキン(エプトシーラー)G0081です。
貼ってはいけない場所
引き違い窓では、次の場所には貼りません。どれも、テープを貼ると開け閉めやクレセント錠の施錠ができなくなる場所です。
⚠️ 貼ってはいけない場所:
- レールの溝:戸車がテープに乗り上げ、窓が動かなくなる
- クレセント錠と受けの周り:錠と受けが噛み合わず、クレセント錠が掛からなくなる
- 戸車の周り:戸車の動きや高さが変わり、窓が重くなったり傾いたりする
縦すべり出し窓の隙間テープの貼る場所と貼り方

縦すべり出し窓は、窓枠に押し付けて閉める窓です。隙間テープは、風が出ている辺(ハンドル側の縦の辺や上下の辺など)の、窓枠側でガラス戸が押し付けられる面に、D型パッキンなどの圧縮型を薄いものから貼ります。押し付けて閉まり、こすれる面がないので、モヘアではなく潰れて密着する圧縮型が合います。
貼る前に確かめるのは2点です。
1つめは、ハンドルを最後まで締めてロックが掛かるかです。掛かりにくいときは、窓枠の縦にある受け金具の上下のビスを緩めて、前後・上下に調整できます。ビスは緩めるだけで外しません。受け金具がない、または調整で直らなければ、窓の歪みや部品の破損も考えられるので、管理会社や設置業者、メーカーの窓口に相談します(LIXILのよくある質問「縦すべり出し窓のハンドルのロックが掛かりにくい」)。
2つめは、窓に元から付いているゴムの気密材が切れたり外れたりしていないかです。元の気密材の上に厚いテープを重ねると、窓が閉まらない、ロックが掛からないといったトラブルになります。そのため、対応すきま(mm)が表示された製品を選び、対応すきまに自分の隙間が入るもののうち薄いほうから試します。
🔧 縦すべり出し窓の貼り方:
- 閉めた窓の周りにティッシュや手をかざし、風が出ている辺を探す
- その辺の、窓枠側でガラス戸が押し付けられる面を拭いて、乾かす
- 圧縮型のテープを、薄いものから貼る
- ハンドルを最後まで締め、ロックが掛かるかを確かめる
- ロックが掛からない、ハンドルが重いときは、より薄い製品に替える
製品の例は、対応すきま3.5〜5mmと表示されたニトムズ ドア・窓用気密パッキン D型 G0103です。隙間がそれより狭いときは、同じシリーズでより薄いニトムズ ドア・窓用気密パッキン M型 G0101を使います。
ヒンジ(アーム)・ハンドル・受け金具の周りには貼りません。テープが挟まると、窓の動きやロックの掛かりを妨げます。
縦すべり出し窓は、網戸が室内側に付くタイプが多い窓です。網戸の枠と窓枠の間に隙間が見えるときは、網戸のモヘアの傷みを確かめ、網戸用のモヘアで補います。
虫対策で隙間テープを貼る場所は網戸と窓の重なり

窓を開けて網戸にして過ごすとき(主に春〜秋)、虫は網戸と窓(ガラス戸)が重なる部分にできる隙間から入りやすくなります。対策は、開けるガラス戸を半開きにせず、端まで寄せて網戸と重ねること、網戸の室内側の両端(縦の枠)にモヘアを貼ること、網戸の傾きを戸車と外れ止めで直すことの3つです。
網戸は、ガラス戸やレールとの間に隙間を設けた構造です。YKK APの網戸のすき間と虫の侵入についてのよくある質問によると、この隙間はモヘア(すき間ふさぎ材)で塞いでいるものの、開閉構造の関係上、完全には密封できません。さらに、ガラス戸を半開きにするとモヘアが密着しない部分ができ、虫が入りやすくなるため、YKK APは開けるガラス戸を全開にするよう案内しています。LIXILも、網戸と窓のフレームが重なるように窓を開けると隙間をなくせると説明しています。
網戸が傾いている場合も隙間ができます。LIXILの網戸に隙間ができないよう調整する方法によると、左右の戸車の高さがずれると網戸が傾くので、網戸の下にある調整ねじで戸車の高さを合わせます。調整したら、上部の外れ止めを開け閉めに支障がない程度まで上げて、ねじを締めます。外れ止めは網戸の落下を防ぐ部品なので、戸車を動かしたら必ず外れ止めも調整します。
モヘア自体の劣化にも注意します。LIXILは、網戸のフレームのゴムパッキンやモヘアが劣化していると、隙間から虫が入る場合があるとしています。網戸用のモヘアテープを網戸の室内側の両端に貼って補いましょう。製品の例は、「網戸の室内側の両端に貼る」と用途が表示された槌屋 網戸用すき間モヘアシール No.6095です。網戸自体の傷みがひどいときは、網戸の交換や修理を管理会社やメーカーに相談します。
チャバネゴキブリは5mm程度の隙間で侵入するとされ(ニイタカの資料「衛生害虫について」)、カメムシは体が扁平で、窓枠や溝などごく狭い場所からでも入れます(札幌市のカメムシの解説)。5mm程度の隙間も塞ぐ対象と考えて、見つけた隙間は塞いでおきます。
冬など窓を閉め切っている時期に入る虫は、引き違い窓の上下(下側はレールの溝の外側)や召し合わせの隙間を、「引き違い窓の隙間テープの貼る場所」の方法で塞いで防ぎます。虫の種類別の対策や駆除の方法は、一人暮らしの虫対策完全ガイド:虫除けから駆除まで、すぐにできる3つのステップで解説しています。
窓の隙間テープの貼り方(手順と失敗しないコツ)

隙間を測って厚みを選び、貼る面の汚れと水分を取ってから、剥離紙を少しずつ剥がして貼り、開け閉めで確かめます。
隙間の測り方と厚みの選び方

隙間は、窓を閉めてクレセント錠を掛けた状態で、定規やメジャーを当てて測ります。定規が入らない細い隙間は、厚紙などを差し込み、入る厚みで見当をつけます。
📏 測る場所:
- 窓枠の上下と左右
- 召し合わせ
- 格子(ガラスを区切る細い枠)がある窓は、凹凸の深さ
あわせて、貼る辺の長さも測っておきます。テープは、貼る辺の長さの合計に少し余裕を足した長さを買います。
厚みの基準は1つです。対応すきまの範囲に自分の隙間が入るもの、つまり隙間より厚く潰れて収まるものを選び、その中で薄いほうから試します。テープが隙間より薄いと相手の面に接しないので、隙間を塞げません。モヘアは、毛先が相手の面に届く高さのものを選びます。対応すきまの表示がない製品も、同じ基準で選び、貼ってから開け閉めで確かめます。
厚みと対応すきまの関係を、ニトムズのドア・窓用気密パッキンの表示で見てみます。D型は約6mm厚で対応すきま3.5〜5mm、同じシリーズのV型は約7mm厚で対応すきま2.5〜5mmです(ニトムズ公式のよくある質問(気密パッキンの対応すきま)と製品ページ)。どちらも、テープの厚みが対応すきまより大きく、潰れて隙間に収まる関係です。反対に、厚すぎるテープは窓が閉まらない、クレセント錠が掛からない原因になります。
貼る手順
🔧 貼る手順:
- 貼る面を、薄めた中性洗剤で拭いて油分やホコリを落とす
- 乾いた布で水分を拭き取り、30分〜1時間ほど置いて乾かす
- (賃貸)マスキングテープを下地として貼る
- 貼る長さを測り、2〜3cm長めに切る
- 剥離紙を最初の5〜10cmだけ剥がし、位置を合わせて貼り始める
- 剥離紙を少しずつ剥がしながら、指で押さえて貼り進める
- 余った端を切り、端を指でしっかり押さえる
- 一辺を貼り終えたら、窓を開け閉めして確かめる
油分は粘着の大敵で、残っていると粘着力が大きく落ちます。キッチン近くの窓は特に念入りに拭きます。剥離紙を一度に全部剥がすと、位置がずれたときに直せません。開け閉めの確認も、全部貼ってからまとめて行うと、閉まらなくなった原因の箇所がわからず手遅れになりがちなので、一辺ごとに確かめます。下地を剥がす時期は、後述の賃貸の項目で解説しています。
スポンジ・モヘア・波型の貼り方の違い
🧩 形状別の貼り方:
| 形状 | 貼り方のコツ |
|---|---|
| スポンジ・D型 | 閉めたときに押し付けられる位置に貼り、潰して密着させる |
| モヘア | 毛の向きを相手の面に向け、毛先が相手の面に触れる位置に貼る |
| 波型 | 隙間に貼るか、サッシの隙間に差し込む |
波型の例として、ダイソーのすきまテープ(波型)は、ポリエチレンとウレタンフォームでできた3cm×0.8cm×180cmのテープで、隙間に貼る方法と、サッシの隙間に差し込む方法の2通りで使えます。
格子がある窓・半開きで使う窓の貼り方
筆者の部屋では、スポットクーラーのダクトを通すために窓を半開きにして専用パネルを付けており、格子(桟)のある窓の隙間を養生テープで塞いでいました。隙間テープへの張り替えを検討して隙間を測ったところ、次のとおりでした。
📏 筆者の窓で測った隙間:
- パネルと窓枠の接触部:1〜3mm程度
- 窓の重なり(半開きの部分):1〜5mm程度
- 格子(桟)の凹凸:5〜10mm程度
大きな開口は専用パネルで塞がれているので、残りは隙間テープで対応できると判断しました。これらの隙間は、柔らかい発泡タイプの厚手(8〜10mm)を押し込むように埋めます。柔らかい発泡体なら、格子の凹凸に沿って潰れて密着します。筆者が選んだのはPE(ポリエチレン)発泡の厚手です。
厚手を押し込めるのは、この窓をパネルで固定していて開け閉めしないからです。開け閉めする窓では、前述の厚みの選び方の基準どおりに選びます。
同じ場面に使える柔らかい厚手の製品としては、ウレタンフォームのニトムズ 新ソフトテープ E0031(10mm厚)があります。窓用と明記された製品ではありませんが、開け閉めしない固定した窓の凹凸を埋める用途なら使えます。
窓が閉まらない・重くなったときの対処
テープを貼って窓が閉まりにくくなっても、無理に押し込んで閉めないようにします。テープが剥がれたり、クレセント錠や戸車に負担がかかったりします。
🔧 閉まらない・重いときの対処:
- 厚みがある箇所から剥がし、どこが原因かを確かめる
- 原因の箇所を、より薄い製品に替える
- 開け閉めでこすれる部分は、スポンジからモヘアに替える
- 貼り直したら開け閉めで確かめ、数日使ってからもう一度確かめる
窓用隙間テープの種類と選び方(100均・ホームセンター・メーカー品)
テープの種類は、貼る場所に合わせて下の使い分け表から選び、浴室や窓の外側には防水タイプを選びます。どれが自分の窓に合うかわからないうちは、まず100均で試して効果を確かめ、へたりや剥がれが早ければホームセンターやメーカー品に替えるのが合理的です。
形状・素材の種類と使い分け

使い分けの基本原則は、動かない部分(押し付けられるだけの当たり面)は発泡(スポンジ)、動く部分(開け閉めでこすれる面)はモヘアです。
🧩 形状・素材別の使い分け:
| 種類 | 向く場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| スポンジ(発泡) | 当たり面、格子などの凹凸 | 柔らかく潰れて隙間を埋める。厚みの種類が多い |
| D型などのゴム系 | 押し付けて閉まる当たり面(窓枠の縦、縦すべり出し窓) | 断面に形があり、潰れて密着する。対応すきまがmmで表示された製品がある |
| モヘア | 召し合わせ・窓の上下・網戸 | 毛がしなるので、開け閉めを邪魔しない |
| 波型 | 幅のある隙間、サッシへの差し込み | 貼るほか、差し込んで使えるものがある |
| 防水タイプ | 浴室・窓の外側 | 水に濡れる場所向け |
100均(ダイソー・セリア・キャンドゥ)の隙間テープ
ダイソーは公式通販で、波型とD型(合成ゴム、2本入り)がいずれも110円で掲載されているほか、幅広・厚手幅広・防水タイプなどのすきまテープも確認できます。D型には「6か月以内に取りかえる」と表示されています。
セリア・キャンドゥも隙間テープを扱っていますが、公式サイトに商品一覧がなく、店舗によって品揃えが違います。店頭では、パッケージの次の表示を見て選びます。
🛒 100均のパッケージで見るところ:
- 素材:スポンジ(ウレタン・ポリエチレン)、ゴム、モヘア(起毛)など
- 寸法:厚み・幅・長さ。厚みは前述の厚みの選び方の基準で選ぶ
- 用途:窓・サッシ用、ドア用、網戸用、防水など
ホームセンター・メーカー品を選ぶ場面
ホームセンターで買えるメーカー品は、厚み・長さ・対応すきまの選択肢が多く、窓・サッシ用と明記された製品もあります。ニトムズでは、窓・サッシ用気密パッキン(エプトシーラー)や、「雨戸・サッシなどのすきまを防ぐ」とうたう防水ソフトテープがその例です。一方、定番の新ソフトテープの公式用途はふすま・障子・引き戸で、窓用と明記された製品ではありません。
✅ メーカー品を選ぶ場面:
- 長く使いたい場所
- 浴室や窓の外側など、水や外気にさらされる場所
- 縦すべり出し窓の当たり面など、高い気密が要る場所
この記事で紹介した製品をまとめます。
🛒 この記事で紹介した製品:
| 製品 | 形状・寸法 | 向く場所 | 価格の目安(税込) |
|---|---|---|---|
| ニトムズ 窓・サッシ用気密パッキン G0081 | EPDM発泡、約5mm×15mm×10m | 引き違い窓の窓枠の縦など当たり面 | オープン価格(モノタロウ989円) |
| ニトムズ ドア・窓用気密パッキン D型 G0103 | EPDM、約6mm×約9mm×6m | 縦すべり出し窓の当たり面 | オープン価格 |
| ニトムズ ドア・窓用気密パッキン M型 G0101 | EPDM、約4mm×約9mm×6m | D型では厚すぎる狭い当たり面 | オープン価格 |
| ニトムズ パイルフィット E0381 | モヘア、9mm×9mm×2m | 召し合わせ・窓の上下 | オープン価格(モノタロウ439円〜) |
| 槌屋 網戸用すき間モヘアシール No.6095 | モヘア、幅6mm×厚さ9.5mm×2m | 網戸の室内側の両端 | モノタロウ747円 |
| ニトムズ 新ソフトテープ E0031 | ウレタンフォーム、10mm×30mm×2m | 格子の凹凸、固定した半開き窓のパネル周り | オープン価格(モノタロウ604円〜) |
価格は記事更新時点のモノタロウの表示です。「〜」はサイズにより異なり、オープン価格はメーカーが希望小売価格を定めていない製品です。
養生テープで隙間風は防げる?隙間テープとの違い

開け閉めしない隙間なら、養生テープでも一時的に風は止まります。ただし、養生テープは表面を覆うだけで隙間そのものは埋まらず、開け閉めする部分には貼れません。長く貼るほど日光や熱で糊残りしやすくなるので、冬を越すなら隙間テープに替えます。
📏 養生テープと隙間テープの違い:
| 項目 | 養生テープ | 隙間テープ |
|---|---|---|
| 厚み | 0.1〜0.2mm | 3〜10mm |
| 構造 | 薄いフィルム・クロス | 発泡体・起毛 |
| 塞ぎ方 | 表面を覆う | 隙間に入り込んで埋める |
| 開け閉めする部分 | 貼れない | モヘアなら貼れる |
この構造の違いが、効果の差になります。張り替えると、次のような変化が期待できます。
🔄 張り替えで期待できること:
- 窓際で感じる冷気が和らぐ
- 暖房が効きやすくなる
- 虫が入りにくくなる
すでに貼ってある養生テープは、剥がしてから隙間テープを貼ります。糊が残ったら、後述の賃貸の項目の剥がし方で落とします。
糊残りにも注意が要ります。ニチバンの粘着剤の除去方法についてのQ&Aは、粘着製品は劣化するため長期間の貼付を控えるよう案内しています。ニトムズのテープについてのよくある質問も、マスキングテープを長期間貼ったままにしたり、直射日光や高温にさらしたりすると、剥がしたあとに糊残りする場合があるとしています。何日までなら大丈夫という期間の目安は、どちらにも示されていません。
賃貸で跡を残さない貼り方・剥がし方と結露の注意

賃貸では、マスキングテープを下地に貼ってから隙間テープを貼り、シーズンが終わったら(半年程度を目安に)剥がします。剥がすときはドライヤーで温めてゆっくり剥がし、残った糊は中性洗剤やアルコールで落とします。気密が上がって結露が増えたら、換気を増やします。
国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインでは、通常の使用による損耗は借主の負担ではなく、故意・過失による損傷は借主の負担とされています。隙間テープの跡がどちらに当たるかは物件によるため、不安なら貼る前に管理会社に、隙間テープを窓枠に貼ってよいか、跡が残った場合はどう扱われるかを確認します。
下地のマスキングテープも、長期間貼ったままにしたり、直射日光や高温にさらしたりすると糊残りします。貼りっぱなしにしないことが大切です。製品の表示では、ダイソーのD型が6か月以内の取り替え、ニトムズが窓用断熱シートの両面テープを6ヶ月を目安に貼りかえとしており、半年程度がひとつの目安になります。
🔥 跡を残さない剥がし方:
- ドライヤーを低〜中温にして、テープ全体を15〜30秒温める
- 端からゆっくり剥がす。抵抗が強ければ、もう一度温める
- 残った糊は、薄めた中性洗剤で拭き、落ちなければアルコール(消毒用エタノール)で拭く
- 最後に水拭きする
高温は窓枠の素材を傷めるので、低〜中温で十分です。糊を落とすときはこすりすぎないようにし、塗装面は優しく拭いて少しずつ落とします。
隙間が塞がると換気量が減り、室内の湿気がこもって、ガラスに結露しやすくなります。隙間テープを貼ったら、次の習慣で湿気を逃がします。
💧 結露を増やさないための習慣:
- 調理や入浴のあとは換気扇を回す
- ときどき窓を開けて空気を入れ替える
- 朝、窓に付いた結露を拭き取る
- 除湿機や除湿剤を使う
退去前は、テープを剥がす、糊を取る、水拭き・乾拭きする、跡が残っていないか目で確かめる、の順で仕上げます。丁寧に除去しておけば、原状回復で費用を請求されるリスクを下げられます。退去費用の考え方は、賃貸に10年住んだ退去費用の相場は?経年劣化で安くなる理由と注意点で解説しています。
まとめ
窓の隙間テープは、当たり面にはスポンジ・ゴム系、すれ合う面と網戸にはモヘアを貼り、レールの溝・クレセント錠・ヒンジには貼らないのが基本です。貼る前に、閉めた窓にティッシュや手をかざして、風が出ている場所を確かめます。
🪟 窓の種類別の要点:
- 引き違い窓:戸車とクレセント錠を調整してから、召し合わせと上下にモヘア、窓枠の縦にスポンジかD型
- 縦すべり出し窓:ロックの掛かりと元の気密材を確かめ、窓枠の当たり面にD型などの圧縮型を薄いものから
- 網戸:開けるガラス戸を端まで寄せて網戸と重ね、網戸の室内側の両端にモヘア。傾きは戸車と外れ止めで直す
窓以外も含めた部屋の防寒は、アパート・ワンルームの寒さ対策|賃貸でできる効果的な防寒方法を参考にしてください。
窓の隙間テープでよくある質問
- 隙間テープで防音効果はある?
-
隙間から漏れる音は減りますが、ガラスや壁を通って伝わる音は減りません。どのくらい静かになるかは、窓の隙間の状態によって変わります。
- 100均の隙間テープでも効果はある?
-
あります。まず100均で試して効果を確かめ、へたりや剥がれが早ければメーカー品に替えるのが合理的です。
- 隙間テープはどのくらいで交換する?
-
潰れたまま戻らない、剥がれる、ベタつくといった状態が交換の合図です。取り替え時期の表示がある製品は、その表示を優先します。
- 窓の外側に貼ってもいい?
-
基本は室内側に貼り、窓の外側や浴室に貼るなら防水タイプを選びます(ニトムズの防水ソフトテープは、浴室・洗面所から屋外まで対応と表示)。網戸用のモヘアは網戸の枠に貼るもので、ここでいう窓の外側とは別です。
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参考サイト・出典:

